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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/19号
2008/2/7更新
世界の看板ブランドを席巻
今度は上田桃子がソニーと契約

 先週、“王子”の石川遼がパナソニックと5年5億円ともいわれる大型契約で所属契約を結んだのに続き、“女王”上田桃子がライバル企業のソニーと、年間1億円の複数年契約で所属選手となることが2月1日に決まった。国内女子プロでは過去最高の契約規模となる。パナソニックもソニーもワールドワイド規模で展開する世界的企業。なぜ今、ソニーは彼女に目を付けたのだろうか。


超一流企業は超一流プロがお好き!


 上田桃子は1月末日をもって加賀電子との間に交わされていた2年間の所属契約が満了。2月からはソニーの所属となる。

 ソニーならびに今年から上田のマネジメント会社となったサニーサイドアップ(プロゴルファーでは福嶋晃子、上原彩子を担当)からは、当然のことながら1月中は「ノーコメント」との返事のみ。

 もっとも、上田が加賀電子との所属契約を離れ、よりメジャーな契約を結ぶことは、昨年末から既定の路線だった。

 というのも、昨年末、上田の地元・熊本で催された賞金女王の祝賀パーティの席上、600人以上の来場者を前に、加賀電子の塚本外茂久社長が「残念ながら来年は所属契約を結ぶことができそうにありませんが……」と口にしていたからだ。

 さらに「より大きな契約の話があったようです」といったことも話に出ていた。

 もちろん加賀電子側は上田を快く送り出す姿勢で、上田側のマネジメント担当者も「加賀電子さんとは、今後も所属契約とは違った形でお付き合いさせていただくつもりです」と語っている。

 ところで、なぜ今、ソニーは上田と巨額の所属契約を結ぼうというのだろう。

 同社の狙いを、元同社の宣伝部次長で国際経営コンサルタントの植山周一郎氏は、「ソニーのブランドイメージから、かつての“若さ”とか、“世界最先端”といったイメージが失われ、電機メーカーの“ワンオブゼム”になってしまったでしょう。一方、上田桃子には“若さ”“可愛らしさ”“攻めの姿勢”に加え、今年から“国際的”というイメージも加わった。彼女の起用は、ソニーのブランド再生の一環だと思うし、そうであって欲しいと思う」と語る。

 また、「上田は米ツアーで活躍して、世界をアッと言わせる可能性がある。ソニーにも、ぜひ世界をアッと言わせるような製品をまた創ってもらいたい」と両者にエールを送る。

 これまでソニーとゴルフといえば、米ツアーのソニーオープン、そして同大会で鮮烈な米ツアーデビューを果たしたミッシェル・ウィとの契約で知られるが、日本国内ではなじみが薄かった。

 さて、今後は上田桃子を使ってどのようなプロモーションをしようというのだろうか。

 石川遼を起用するパナソニックのマーケティング戦略とともに展開が注目される。

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