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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/19号
2008/2/7更新
中古クラブは買いやすくなるか?
業界初の「保障制度」が生む効果

 テレビや冷蔵庫などの家電、パソコンやカメラなどの精密機器を購入した際、当然のことながら最低でも1年間の保証が付いているが、その点はゴルフクラブでも同じだ。メーカーによっては、2年間の保証を付けてくれるところもある。そうしたなか、中古クラブの世界でも初めて保障がついたクラブが出てきた。その動きを追った。

 1年、2年保障は新品のクラブの話。中古クラブには、これまで何の保証も付いていないのが当たり前だった。

 そんな中、中古クラブ販売・買い取りの最大手、ゴルフパートナーでは、同店で購入した中古クラブの破損と盗難の両方を保証する「ダブル安心保証制度」を導入、2月中旬から直営店で、4月から全国226店舗で開始すると発表した。

 ただし、無料ではなく有料のサービスで、内訳は税抜本体価格5000円以上のクラブを対象に200円(価格5万円以下)、または500円(5万1円以上)の保証金で修理の場合は修理費用の90パーセントを、修理不能や盗難の場合にも買上げ金額の90パーセントを購入日から1年間、保証してくれるという。

 同社マーケティング部広報課の白石雅男課長は、

「中古クラブの良さを体験していないゴルファーがまだまだ多いんです。中古クラブに対して抵抗を持っている人もたくさんいますしね。今回の保証制度導入は1人でも多くのゴルファーに中古クラブを使っていただきたいという、その思いから始めたサービスなのです」

 同社がインターネットを使って実施したアンケート調査では、クラブを売ったことがある人は約20パーセント、中古クラブを買ったことがある人は約50パーセント。

 市井に認知されていそうで、まだまだ使われていないというのが現状なのだ。

「今までに一度も中古クラブを購入したことのないお客さんに、なぜ中古クラブを購入しないのかと聞いてみたところ、保証がないから破損した時に心配だという回答が圧倒的に多かったのです。そこで、そんなお客様の不安を払拭し、中古クラブへの抵抗をなくすために、今回のサービスを開始することにしたわけです」(白石課長)

 同業他社のなかには、購入後1、2カ月でクラブに問題が生じた場合、返品や交換に応じるところもあるが、今回のように1年間という長期間にわたって、クラブの保証、それも破損と盗難の両方をカバーするというのは、業界では初めての試みという。

 まだ実際には制度がスタートしていないため、同業他社も動向を静観の構えだが、ライバル社の中には、こんな意見を口にする人も。

「確かに、お客さんの中には商品に対する不安を持つ方は多いですね。ですから、その意味で、今回のゴルフパートナーさんの試みは業界としてはいいことではないかと思います。当社としては今のところ追随する予定はありませんが、状況を見て、お客さんの反応がいいようであれば、当然、考えなければならないでしょうね」

 実際、全国各地で車上荒らしやゴルフ場でのクラブの盗難が頻繁しているという事実もあり、保証制度が適用されるのであれば、ゴルファーにとってはそのメリットは見逃せないだろう。

 しばらくの間、ユーザー、業界の両面でその動向に注目だ。

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