昨年末から厳しい寒さが続いているが、そうしたなか東京首都圏からそう近くはないところを中心に、寒さのために客足が遠のくのをカバーしようと、あの手この手で奮闘するゴルフ場が出始めている。
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冬のサービス、使えるかも(写真は宇都宮ガーデン)
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集客作戦として最も効果的なのは、やはり低料金でプレーできることだろう。
石川遼が家族らとよくプレーするという岩瀬桜川CC(茨城)が常識破りの価格を設定している。もちろん平日だが、1ラウンド850円という驚き価格だ。
といっても条件はある。昨年から創設された「アソシエイツメンバー」に入会しなければならない。
入会金は2万1000円(更新料は1万500円)、月会費が1万5000円必要になるが、これを支払えばなんと平日は850円、土日祝日が6500円でプレーできる(どちらも税込み、カート代含む)。
このコース、栃木県との県境に位置するが、昨年約10分ほどのところに笠間西ICが新設され、都内から1時間ちょっとで到着できるようになった。
冬だけの限定割引ではないが、平日850円というのは破格といえる。
同じ茨城の桜の宮GCは、気温が3度以下なら1000円をキャッシュバックするサービスを今年1月から開始した。
プレー料金は、ビジターで平日6800円、土日祝日1万1940円、該当日はすでに8日を数え、来場に好評を得ているという。
また、このコースには閑散期対策として「フリーパス制度」がある。
冬季は12月~3月の期間に、1カ月間2万1000円、2カ月間3万1500円、3カ月間5万2500円でメンバー、ビジター関係なく利用できるフリーパス券を発行している。支払いは利用税だけで、土日祝日を含め、この期間何度でも利用できるというもの。
ゴルフ場側では「月3回プレーすれば十分元は取れます。場所柄寒いと思われがちですが、それほどでもありませんし、都内在住の方も多く利用されており好評です」と言う。
ここにきて注目されるのが、ネットを利用した集客作戦だ。
新・西山荘CC(茨城)のネットメイトが面白い。これに登録すると、割引料金やお得情報が逐次送られてくる。
1月21日、雪予報にもかかわらず晴れたため、プレー枠に空きが出た。朝、登録者にプレー代2980円での利用募集がネット配信された。
そして、コースに行くとなるといつも問題になるのが「足」をどうするかだ。この足対策を考えたのがリゾートソリューションだ。
昨年暮れから1万4800円で土曜宿泊し日曜にプレーする格安パックを始めた。足は、無料往復バス。パックに参加する人は無料の往復バスが使えるのだ。
このパックには、福島県のスパ&ゴルフリゾート白河矢吹、栃木県の宇都宮ガーデンGC、東雲GC、那須伊王野CCの4コースが名を連ねる。
バスは毎週土曜午前8時30分にJR東京駅前を出発、4コースを回り正午過ぎに現地に到着、翌日午後に出発し、午後7時頃に東京着の予定。
交通費を節約し、たっぷり温泉やゴルフを楽しもうというもので、これが静かな人気を呼んでいる。
そしてこの2月から割安な4つのプランが加わる。
「親子限定プラン」は1人1万円と1万2000円。「男女ペアプラン」が1人1万1000円と1万3000円。ほかに女性3人限定の「かしましプラン」もある(料金の差は距離の差による)。
それぞれに、2バッグ保証、土曜日のプレーサービス、スイーツやワイン、昼食、コーヒーなどの特典が多彩に設定されている。
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