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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/4号
2008/2/21更新
北関東道、新名神など、この春開通の
高速道路。ゴルフ場の対応は

 今春3月から4月にかけて、北関東自動車道の群馬(伊勢崎IC~太田桐生IC)、栃木(宇都宮上三川IC~真岡IC)、茨城(桜川筑西IC~笠間西IC)3県3区間が相次いで開通する。これによって周辺のゴルフ場の中にはアクセスが格段に向上、集客アップに繋がると大きな期待を寄せているところも少なくない。

 例えば、アジア下館CC(茨城県桜川市)は、これまで最寄りの常磐自動車道・谷和原ICから国道294号線を経由して1時間弱かかっていたが、4月12日の桜川筑西ICの開通によりICからわずか5分でコースに到着できるようになるという。集客に期待するのも当然だろう。

 事実、新ICの開通によって入場者数が増えたコースもある。

 かさまフォレストGC(茨城県笠間市)は、昨年11月、コースから1.4キロのところに笠間西ICが開通、ICからわずか2分とアクセスが向上した。

「11月から12月にかけてパーティ付きのコンペを行ったお客様に新米のコシヒカリをプレゼントするなど開通記念の企画を実施しましたが、普段はお客様の少ない冬場でもお客様が増えましたから、IC開通の効果は確かにあったと言えるでしょう」

 前出のアジア下館CCでも、この機を生かすべく桜川筑西IC開通記念として4月中に限り土日1万4500円、平日1万円の特別料金を設定、1人でも多くの客を呼び込もうと必死だ。

 また、3月に圏央道(首都圏中央連絡自動車道)鶴ヶ島JTC~川島ICが開通すると、同ICから15分に位置することになる富貴GC(埼玉県比企郡)でも「今までも東松山ICから15分で、時間的には変わりませんが、関越練馬の渋滞が避けられること、アクセスのバリエーションが増えるのはいいことですね」と喜ぶ。

 一方、新ICの開通が集客のみならず、会員募集にもプラスとなると考えるゴルフ場もある。

 オレンジシガCC(滋賀県甲賀市)では、今月23日の新名神高速道路の開通を記念し、正会員の補充募集を行っている。

「信楽ICが開通することで、ICから約3キロという好立地になります。これをアピールして新たな会員を募集し、高齢化した会員の活性化をしたいと考えていますが、すでに問い合わせを多数いただいております」

 ところで、こうした新ICの開通によるアクセス向上は、会員権相場に影響を与えるのか、会員権販売業者に聞いてみた。

「開通後、一時的に高くなりますが、それほど大幅にアップするということはないですね。お客さんが気にするのは都心からの距離ですから。ただし圏央道は別で、来年、市原南ICが開通すると横浜からのアクセスが格段に良くなって、それまで来場機会のなかったゴルファーが来ることが期待できますから、周辺ゴルフ場の相場は間違いなく上がるでしょうね」(桜ゴルフ)。

 また別の会員権業者も、

「会員権が投資の対象とされていた昔は、確かに相場が上がりましたが、今はほとんど影響がありませんね」と、会員権そのものには大きな動きはないという。

 何はともあれ、新ICの開通により、ゴルファーの利便性がアップすることはいいことだ。

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