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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/18号
2008/3/6更新
ルールぎりぎりの48インチドライバー
を一般商品で出すメーカーの怪気炎

 チタンヘッドの登場以来、メーカー間でドライバーのスペック競争が繰り広げられてきた。最激戦だった反発係数(CT値)とヘッド体積は、ルールによって終止符が打たれたが、長さや慣性モーメントなどまだ開発の余地が残されている分野で新たな競争が始まっている。そんななかなんと48インチの長尺ドライバーが発売されるというのだ。


当たれば飛ぶ!? なんとプロパー商品で48インチ!

 上限が示された当時の技術水準では実現不可能ともいわれた慣性モーメント5900g・m2をわずか数年で達成したのがナイキ『SQ SUMOスクエア』だ。同社は早くから慣性モーメントに注目しており、異形ドライバーのはしりとなった初代『サスクワッチ』を発売するなど、この分野においては他社を一歩リードしている。

 今後登場するライバルは、同じ慣性モーメントでも形状面での違和感を少なくするなど、トータルで『SQ SUMOスクエア』を上回ることが命題となる。

 長さの競争も再スタートが切られ、アマチュア用ドライバーの中心は、45インチから45.5や46インチに移りつつある。フェースの反発規制でダウンした飛距離を飛距離をヘッドスピードでカバーするのが狙いだが、ヘッドの大型化や高慣性モーメント化が長尺ブーム再来の背景にはある。

 そんな中で、約10年前に発売した『スウォード』で、その後の長尺ブームや高反発ブームの先駆けとなったカタナゴルフが、最長のドライバーを仕掛けようとしている。

 「大手と同じものを作っても勝てない」(カタナゴルフ)として、昨年はあえて高反発ドライバー『MAX COR』を発売するなど話題を提供してきた。そして、今年の5月に発売を予定しているのがルール上限値ギリギリ、48インチの『スナイパー』だ。

 同社によると、1インチ長くなるとヘッドスピード2~3m/s、飛距離換算で7~8ヤードアップするため、48インチドライバーなら現在の46インチに比べて14~15ヤードも飛距離が伸びることになる。

 かつて長尺に打ちのめされた経験を持つゴルファーからは「振り切れなければ意味がない」と反論も出てきそうだが、「バット径を太くしなくても手元剛性が高く、先端が走るシャフトが完成しました。鋳造技術が進歩してヘッドも軽くできたので、振り遅れることは少ない」(同社開発担当者)

 これに対し、長さに関しては問題ないと言い切るのはクラブ設計家の竹林隆光氏。「バランスのいいヘッド重量を見つければ振り切れるクラブになります。使う側には多少の努力も必要です。努力しなくても使える人もいますし、どうしても使えない人は2割程度」

『スナイパー』の特色はプロパー(店頭在庫)商品であること。つまり、手にとって試打することも可能で、特注したのはいいけれど結局使いこなせないという失敗はなくなりそう。

「測定方法によって48になるのか48.25になるのかわかりませんが、ルール内で最大の長さねらっている」ため、R&Aと意見交換をしながら開発が進められている同ドライバーの発売は5月末頃が予定されている。

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