上田桃子は沖縄でのダイキンオーキッドに凱旋出場する前、米ツアーで3試合連戦した。帯同した母・八重子がその生活を語った。
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早いうちに洗礼を受けてよかった、
と母・八重子
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「ハワイで2試合、シンガポールで1試合と、桃子について行って、いろんな面で海外は難しいなと感じました。食事は割合平気でした。ハワイでの食事は、マネジャーさんの料理がおいしかったので困りませんでしたし、シンガポールでは、何といっても一流ホテルの食事でしたから。
移動はとても疲れます。ハワイからシンガポールまでの移動は、日本を経由して16時間にもなります。桃子は移動以外でも、結構イライラすることもありましたけれど、ストレスはほとんど感じてはいないようでした。
日本でもそうでしたが、いつもの私たちの喧嘩はありました。期限が悪いからといって、ブスッとしていても、これはよくないなと、すぐに桃子も反省しているようでしたし。もちろん、尾をひくような喧嘩はありませんでしたよ。親子ですから。
私にはゴルフのことは、わかりません。日本にいれば、悪いところがあれば、江連(忠)さんにすぐにチェックしてもらえるけど、アメリカではそうは簡単にいきません。はっきりとわからないこともありますしね。
キャディさんが桃子のクセを知ってはいるけれど、すべて知っている訳でもないじゃないですか。
3試合目は結果が悪かったけれど、早いうちに洗礼を受けてよかったと思います。1試合目から5位になり、ツアーにスッと入ったのはよかったのですが、そのままうまくいくのかと逆に不安になります。
つい油断もするでしょうし、桃子にとってみたら「80」というスコアは初めてでしたけれど、この経験が来週からの試合でも生かせるのではないかと思います。
でも本当に3週間は楽しかった。全然きつくありませんでした。私、意外に体が強いんです。
それと気がついたことといえば、洋服(ゴルフウェア)が足りなかったことですね。桃子はおしゃれが大好き。とくにゴルフ以外の楽しみはおしゃれですから。日本なら、洋服が足りなければすぐに送ることができますけど、アメリカでは、そうもいきません。今回は、洋服をたくさん持って行くようにします。
実を言うと私は、沖縄には行かなかったんですよ。私が行った一昨年は予選落ち、去年もそれほど良くなかったので。結構、ゲンを担ぐんです。それで、桃子が活躍してくれたら、こんなうれしいことはありません」
帯同する母親やチーム桃子に支えられて、米本土でも初優勝を期待したい。
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