アマチュアも今年のツアーを盛り上げそうだ。宮里藍と横峯さくら、諸見里しのぶと上田桃子世代に見劣りしない面々がいる。これが逸材揃いなのだ。
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アマ優勝一番のりは誰?
左から、森田、宮里、金田
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「ゴルフダイジェストジュニア大賞」を受賞した森田理香子(京都学園高3年)は昨年の日本女子オープンローアマチュアで、ただ1人、プロテストをファイナルから受けられる。すでに米ツアーのフィールズオープンから出場のオファーがあり、今年はプロの試合で経験を積んだ。
森田と同じくこの春卒業を迎える世代は、華やかだ。その1人、宮里美香は14歳で日本女子アマ最年少優勝を果たした後も、ツアーでも優勝争いを演じるなど着実に実力をつけてきた。ダイキンオーキッドでは、アマチュアの試合と重なったため出場はできなかったが、プロのキャディを務めて、“場数”を踏んでいる。
一昨年の日本女子オープンローアマの元祖天才少女・金田久美子も、不動裕理や横峯さくらとガチンコで優勝争いをして敗れた過去を持つ。「チャンスがあれば、アマチュアのうちにツアーで勝ちたい」と推薦をもらえれば試合に積極的に出たいと話す。
すでに、彼女たちはツアーで予選通過するに飽き足らず、プロを脅かす存在となった。
森田や宮里らナショナルチームのコーチであるJGAの内田洋一郎氏は、「宮里藍や諸見里は、つねに勝ちにこだわる選手でした。日本女子アマをそれぞれが制したように、狙って勝つ強さがあります。宮里美香はこの2人に似ているますね」と、宮里美香を高く評価する人は多い。
次の世代で言えば、4月に高校3年生に進学する藤本麻子(岡山山陽)も期待の1人。15歳のときにエリエールレディスで最終日最終組を戦った。
昨年男子ツアーで石川遼が15歳で初優勝したように、15歳という年齢には奇跡を生むチャンスがありそうだ。
15歳世代では、ANZレディスでも惜しくも1打足らずで予選通過がならなかった森美穂(福井工大付属中)も、真夏のオーストラリアで暑さに負けることなく、ハイレベルなヨーロッパツアーで健闘した。森とともに今年ナショナルチーム入りした宮澤亜衣(京都学園中)と澤田沙都子(琉球大学教育学部付属中)も同じ15歳世代だ。
女子ツアーは若返ったとはいえ、プロテストを目指すアマチュアと、まだ高校生のジュニアゴルファーという、さらに下の年齢の選手たちが、これからの台風の目になるかもしれない。
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