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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/22号
2008/4/10更新
チューリッヒ優勝のロメロ、マスターズ滑り込み。
初出場選手の顔ぶれは

 先のチューリッヒクラシックで優勝をしたアンドレス・ロメロが、多くのマスターズ初参戦プレーヤーたちと並んで、今週のマスターズ(4月10~13日)の台風の目となりそうだ。他にも初参戦の選手が19人もおり、今年はなにやら戦国時代を思わせるありさま。直前のマスターズの話題を探った


マスターズの台風の目となるか、アンドレス・ロメロ

 今年のマスターズには、初参戦のプレーヤーが19人(4月3日現在)と多い。これは今年から招待基準が一部変更となり、米ツアーの優勝者(フェデックスカップにポイントが加算される公式戦の優勝者)というカテゴリーが復活したため。

 過去数年、マスターズ委員会では、参加資格を持つシニアの過去の優勝者たちに競技からの引退を勧めてきたが、これにより、若干枠が広がった分、米ツアーの優勝者を招待することが可能になったのだ。

 アーノルド・パーマーをはじめ、ジャック・ニクラス、セベ・バレステロス、ニック・ファルドなどのプレーが見られないのは残念だが、出場選手のフィールド全体のレベルが上がったのは、間違いがないだろう。

 今年のコース改造は、4ホールだけのマイナーな変更だが、過去数年、会場のオーガスタナショナルGCは、大きく様変わりしており、シニアプレーヤーたちには、タフなコースとなっていた。加えて、コースの攻略法もずいぶんと変わってきており、古いイメージを引きずるベテランなどよりも、順応性のある若手や初参加者のほうに期待する声も聞かれるほど。

 そうしたなかで、台風の目となるのではないかと期待されているプレーヤーの1人が、26歳のロメロだ。アルゼンチン出身でロメロといえば、シニアのエドアルド・ロメロが知られているが、彼とは無関係。ただ、キャディ上がりのハングリーさを持っているのは同じで、米ツアーで、フルに出場するのは、今年が初めて。

 にもかかわらず7試合目で優勝を果たしたのだから、期待されるのも当然といえるだろう。しかも昨年は、全英オープンで3位、WGCブリチストンで8位タイ、ヨーロッパツアーのドイツ銀行プレーヤーズ選手権で優勝するなど、大きな試合に強いプレーヤーとして知られている。

「マスターズの練習ラウンドは、A・カブレラとすることになるだろう。現地に着いたら、とにかく、パッティンググリーンをいろいろな角度から練習するつもり」とやる気満々。カブレラといえば、たびたびマスターズでは上位に顔をのぞかせる昨年のメジャーの覇者だけに、ロメロにも、余計期待がかかるのだ。

 他にも、マスターズの新人といえば、昨年の全米オープン5位タイという成績で出場権を得たババ・ワトソンは、今年も平均飛距離で312.5ヤードとツアーきっての飛ばし屋。ロングヒッターに有利とされるオーガスタだけに、本人も「本当に楽しみにしている」と注目の存在となっている。

 また、ドライバーの飛距離では、ワトソンに次いでツアー第2位のJ・B・ホームズは、先のFBRオープンで優勝して、マスターズの参戦権を得ているし、昨年シーズン終わりのギンシュールメールで丸山を負かしたダニエル・チョプラも今年のメルセデスベンツ選手権で優勝し、マスターズへの初の挑戦権をものにしている。

 今年のボブホープに優勝したD・J・トラハン、最近よく上位に顔を出すブー・ウィークリーや日本のツアーでも活躍するウェン・チョン・リャン(特別招待枠)なども、マスターズの初参戦組だ。

 確かに、ビッグネームたちと比べると、その実力は、まだまだかも知れないし、マスターズでは経験不足。しかし、新人たちは、のぼり調子のホットなプレーヤーばかりで、勢いがある分だけ、なにが起こるかわからない。

 初参戦組が19人もいるとなれば、マスターズウィークに、絶好調のピークを迎えるプレーヤーがいてもおかしくない。彼らが台風の目となり、大穴になるかもしれない。

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