4月4日から7日まで鳥取県米子で鳴り物入りで開催された韓国男子ツアー開幕戦「SBSエマーソンカップ鳥取県オープン」。これが予想外の“低調ぶり”で地元関係者も頭を抱えているという。
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えっ、ここは日本?
ハングル語だらけだった会場
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取材した地元記者が語る。「会場となったグリーンパーク大山GCですが、日本のゴルフ場なのにコース内の看板や垂れ幕などすべてハングルで韓国に迷い込んだ感じでした。報道陣も知った顔はいないし、日本マスコミもほとんど姿をみかけませんでしたよ。
ギャラリーは顔を見てもわかりませんが、日本人と韓国人合わせて1日500人ほど。多分大部分が招待客や関係者だったと思います」
スタートのティでは大勢のギャラリーが来ていることをアピールするためか、韓国側スタッフが人を寄せ集めて写真を撮っていた。
プレイ中にS・K・ホを撮影していた韓国プレスがフェアウェイに入り込んで撮影していたのでS・ K・ホに怒鳴られたりしていた。アマチュアもどきのカメラマンもいたようだ。
トーナメントは初日から首位を走ったイ・スンホが通算13アンダーで優勝。注目の昨年の賞金王キム・ヒョンテは4位タイに終わった。日本人では坂田塾出身の和足哲也が4位タイだった。そのほか地元のプロアマ10人も参加したが最高が36位の高木祐二だった。
そもそも今回の鳥取県オープンは小誌4月15日号でも紹介したが、平成13年4月に就航した米子・ソウル便が搭乗率不振のため韓国側観光客誘至のために考えられたイベント。収支勘定は度外視の赤字覚悟のイベントだった。
会場を貸したグリーンパーク側はゴルフ場使用料を一切とっておらず、その代わりに入場料収入だけで、その入場料は4日間通し券で3000円。ゴルフ場側によると、4日間で1500が入場した。
アシアナ便が火、金、日と週3日ということもあり、韓国側にあわせて最終日を月曜日に設定するという変則的なトーナメントになった。おまけに最終日は雨でスタートが一時間以上遅れたりして予想したギャラリーが半分以下に減り、その日は300人しか集まらなかった。
予想外の低調ぶりに対して「グリーンパーク大山GC」の岡章義部長は次のように答える。
「主催のエマーソン社と業務提携をして年間1万人以上のゴルファーを誘致してくれるという言葉を信じて試合を開催しましたが、今後は観光客誘致のために別の作戦を考えていくつもりです」
年間1万人というと単純計算しても一日250人から280人はやってくることになるが、4日間で1500人のギャラリーしか呼べなかったのにそんなことが可能だろうかと疑問だ。
「韓国側からは300人近い選手や関係者がやってきましたが、彼らはキャデイも帯同してきたから、実質的には地元に落ちた金は宿泊費、食費、宿舎とゴルフ場往復の交通費程度。競技委員も韓国人だけで、コースセッティングも韓国側が主導しました。これでは日本側が出る幕はなかった」(地元マスコミ)
地元のマスコミ・日本海新聞の「週間10大ニュース」にも登場せず、紙面を見ても探すのに苦労した。
テレビ局も夕方のニュースで簡単に報道したが、肝心の韓国マスコミはスポーツ朝鮮などは全く報道していなかった。SBSも当初生中継を予定していたが、費用の関係でキャンセル。来年は試合自体もキャンセルされそうだ。
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