週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

　パソコン全盛の今、ブログと呼ばれる個人的な体験や日記などを綴るウェブサイトを運営する人が増えている。そんななか石川遼も今月15日から公式ホームページを開設し、スーパーゴルファーの日常が垣間見られるようになった。

　平成生まれの石川遼にとって、パソコンや携帯電話は、物心ついた時からある身近なツールだけに、ブログを開設するのも当然だ。

　これでプロの肉声が聞かれ、ファンだけでなく一般ゴルファーにも石川遼がますます身近になると思われる。

　このブログ、今ではプロゴルファーの間でもマストツールで宮里藍、横峯さくら、飯島茜、佐伯三貴、辻村明須香などといった若手の女性たちを中心にブログをやるプレーヤーも多くなっている。

　宮里がブログを開設したのは2005年9月。ブログのなかで「マメ子」を自称するほど頻繁に更新、その内容はゴルフのことだけに止まらず、例えば今月5日には前日、春の選抜高校野球で優勝した沖縄尚学について触れ、地元校の快挙を称えている。

　もちろん、若手ばかりではなく、パソコンや携帯電話が苦手なベテランたちの中にもブログを持っている人もいる。

　その代表格がジャンボ尾崎だろう。ジャンボのブログで興味深いのは、「ジャンボ尾崎より今月の書」と題するジャンボ直筆のメッセージが掲載されていること。毎月1～2回、その時々のタイムリーな話題や身の回りのことなど、ジャンボが自ら本音を語っている。

　例えば、今年1月11日の「謹賀新年」では、石川遼のデビューに触れ、「体は少し小さいが今のプロと違い？　見かけが良いし、さわやかですばらしいものである。何か身近な事を感じていたが、考えて見ると私の若い頃とソックリである！　私の方が体が大きくスポーツ選手らしかったが、彼は日本人の好きな小よく大を制す!!

とか判官びいきの典型であり、これこそスーパーアイドルである。今後この16歳と61歳の私が同じ土俵で戦わなくてはならないのだ。同じ土俵で相撲を取れば絶対負けないが、ゴルフをすれば今の状態では危ないかもしれない」と綴っている。

　滅多に見られないジャンボの直筆に触れられるだけでも、一見の価値がある。

　小社刊「燃える妻のゴルフ狂時代」の著者で、日本ブログ大賞2006を受賞したゴルフブログ大好きという主婦A子さんも、「最近はプロゴルファーのブログもたくさんあって、楽しいですね。私が特に気に入っているのは、女子プロの川原由維さんのブログ。彼女のセンスがとても好きで、写真も満載されていて、親近感が湧いてきます」

　老いも若きも、まさにブログ花盛りのプロゴルフ界だが、テレビでの発言や試合中の仕草などが原因で、ブログに批判が殺到“炎上”してしまった上田桃子の例もあるし、また、最近では、プロ野球・ロッテの西岡剛との熱愛報道を機に、ブログが炎上、現在、休止措置を取っている古閑美保のような例もある。

　基本的にブログは、不特定多数の人間を対象としているだけに、その点だけは注意が必要だろう。

（※プロゴルファーの人気ブログ）