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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 5/6号
2008/4/24更新
ゴルフ場でタバコはどう買う?
タスポ先行導入のゴルフ場の近況

 タバコを吸わない人の受動喫煙防止を定めた「健康増進法」の施行により、ゴルフ場でもクラブハウス内、レストラン内での喫煙を禁止するところが急増し、話題になったのはわずか5年前。その後も、歩行喫煙禁止条例の広がりなど愛煙家にとっては随分と窮屈な世の中になった。そしてここに来て、ゴルフ場でもさらに不自由を強いる動きが……。

 そのひとつが、「タスポ」の導入。タスポは、成人識別タバコ自動販売機用の識別ICカードのこと。今年3月1日から宮崎県と鹿児島県でいち早く導入され、これがないと自販機でタバコを買えないことになった。

 もちろん、ゴルフ場に設置される自販機もすべてタスポ対応機。カードを所持していない愛煙家ゴルファーは、フロントやプロショップで購入しなければならない。

 当初、タスポ導入による混乱はあったのだろうか。

「もともと自販機で購入される方とフロントで買われる方が半々でしたし、多くの方が既にタスポをお持ちでしたので、フロントで買われる方がわずかに増えた程度でした」(宮崎CC)というゴルフ場がある一方で、「うちは県外からのお客様が多いので、タスポをお持ちの方は、(タバコ購入者の)10人に1人くらいだったでしょうか。ですから、フロントの対応にちょっと忙しかったですね」(指宿GC)というところも。

 なかには、(本来は禁じられているのだが)客に代わって、フロントのスタッフが自身のタスポを使って自販機から購入してあげたので、その分、手間がかかるようになったと苦笑するゴルフ場もある。

 そのタスポの導入地区は順次全国に広がり、北海道・東北などは5月、中部・関西は6月、関東地方では7月1日から一斉に運用される。スモーカーは早めにタスポ入手の手続きをしておいたほうが良さそうだ。

 もうひとつ、先週、神奈川県の愛煙家をドキッとさせる話題が飛び出した。

 4月15日、同県の松沢成文知事は、不特定多数の人が利用する施設での喫煙を禁ずる「公共的施設における禁煙条例(仮称)」の基本構想を発表した。それによれば対象となる施設には、学校、病院、ホテルのみならず、居酒屋などの飲食店やパチンコ店などの娯楽施設も含まれるというのだ。驚きの規制である。

 しかも、そうした施設内で喫煙した人はもちろん、禁煙の徹底を求める県の命令に従わない施設にも罰金を課すという厳しい内容。

 県では、罰則など細部を詰めて、早ければ6月の県議会に骨子案を提示し、今年度中(12月~2月議会)の成立を目指すという。だが、居酒屋やパチンコまで規制されるという内容が内容だけに、多方面からの反発は必至で、相当な紆余曲折があるだろう。

 県に問い合わせたところ、「ゴルフ場は不特定多数の人が利用する施設ですので、クラブハウスは対象になるでしょうが、屋外のコースは対象外です」とのこと。もっとも、ハウス内の全面禁煙は時代の流れ。この条例の制定にかかわらず、いずれはそうなるのだろう。

 かつてはティで紫煙をくゆらす姿が普通に見られた男子ツアー選手も、今はティの手前にある指定エリアでしか喫煙できない決まり。次から次と……。だったら、これを機会にいっそ禁煙できれば苦労はないのだが。

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