「石川遼効果」で注目の集まっている男子ツアーで、プロが使う新兵器やこれから流行しそうなグッズをピックアップしてみた。なかには、“カラーボール”や異型パター、石川遼特製グローブもあったりして……。
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見た目は奇抜でも入ればいい……スパイダーパター
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これまではカラーボールというと女性や初心者のイメージが強く、アスリート系ゴルファーからは敬遠されがちだった。しかし、男子ツアー開幕戦で『ツアーステージX-01R4』のスーパーパールカラーを使う宮本勝昌が優勝したことで注目を集めそうだ。
「遠くからでも見つけやすいので嬉しいですね。見た目もプレミアム感があるし、気に入っています」(宮本)
宮本以外でパールカラーを使用しているのは近藤智弘、平塚哲二、高山忠洋、宮里兄弟らだ。
このほかボールで言えば、テーラーメイドの『TPレッド』『TPブラック』やプロギアの『TRスピン』、ナイキの『ワンプラチナ』『ワンブラック』など後発組の評価が高い。
これまでは、ブリヂストン、タイトリスト、ダンロップといった先発メーカーに遅れをとっていた性能面も遜色ないほど向上しているようだ。
「今まではより15ヤードくらい飛んでいます」と今井克宗や武藤俊憲ら複数の選手が口を揃えるのは『TPレッド』。
また、今年から『TRスピン』を使用する矢野東はその経験を踏まえた上で「他社に負けているところは一つもない』と胸を張る。
その独特のルックスも手伝って、練習グリーンでひと際目立っているのは、『ロッサモンザスパイダーAGSI+』。米ツアーで人気に火が付いたこのパターは、日本の女子ツアーに続き、男子ツアーを席巻しつつある。
開幕戦でも伊澤利光、矢野東、C・ジョーンズら多くの有力選手がバッグに入れていた。昨年まで使っていた「日本一小さいパター」(本人談)からいきなり大型マレットの『スパイダー』に替えた富田雅哉も、「直進性が強くてボールが切れる前にカップに入る」と慣性モーメントの効果に驚いている1人だ。
開幕戦の練習グリーンでは、30分ほど時間をかけて熱心にスパイダーを試すジャンボ尾崎の姿もあった。
このパターがかつての『オデッセイ2ボール』のように爆発的なヒットを飛ばす可能性も十分考えられる。
シャフトでは、グラファイトデザインの『クアトロテックMD』が今年の主役になりそう。
『MD』カラーを纏ったプロトタイプも含め、練習打席では鮮やかなブルーが目立っている。
また、UST(マミヤOP)が米ツアーで展開している『プロフォースAXIV CORE』の日本でのプロモーションを開始し、丸山茂樹から勧められた深堀圭一朗はじめ谷口拓也、谷原秀人、平塚哲二らが興味を示してテストを始めており、新しいトレンドが生まれるかもしれない。
アパレルやアクセサリーでも注目したいグッズが登場する。イチローなどが着用しているワコールの機能性アンダーウェア『CW-X』をゴルフ用にアレンジした『ツアーステージオリジナルCW-X』は、5月の発売に先駆けて開幕戦から選手に支給されている。
ポロシャツの襟元から見えないようVネックになったり、スウィングしてもパンツから出にくいよう着丈が長めになっているのが特徴だ。
そして、真打ちとして登場するのは石川遼のアドバイスでデザインされたグローブ(ヨネックス/発売日未定)だ。
ウェアとコーディネートできるカラーバリエーションが用意され、「グローブを外したりはめたりするときの音が他の選手の迷惑にならないように、フラップをベルクロの下に隠しても、ワンポイントマークが目立つように」という彼ならではの配慮から生まれたグローブが、限定アイアンに続くヒット商品になりそうだ。
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