近年の若手女子プロの活躍をはじめ、世間の健康志向や習い事ブームもあり、女性の視線がゴルフに注がれている。ここ数年で、ゴルフ場や練習場では女性客が目立つようになったが、女性をターゲットにした新規のサービスがここにきて一気に加速してきているようだ。
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アロマセラピーやヨガなどで人気が高いサザンクロスCC
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サザンクロスCC(静岡)では、併設のリゾート施設を生かして女性客を“おもてなし”。
「アロマセラピーやヨガなども行う。お客様の25パーセントが女性で、元々の造りが“女性目線”。女子浴場は広めで、間仕切りをしたパウダールームもあります」(同コース・北村太一氏)
本誌でもお馴染み、青山薫プロが支配人を勤める那須グリーンコース倶楽部(栃木)でも、ショップに「ビバハート」や「ミエコ・ウエサコ」などの商品をおいたところ、女性客が激増したという。
アロマセラピーや女性グループを対象にしたサービスプランも行うスパ&ゴルフリゾート白河矢吹(福島)は、「バー併設のミニシアターがあったり、通常の倍の広さはあるショップでは、女性に人気のアパレルやアイテムが充実。
メーカーのスタッフがしつらえたオシャレなディスプレーも設置してます」(リゾートソリューション・富樫孝之氏)という。
これらは、レディスデーなど既存のサービスとは違った試みで、ホスピタリティを充実させようという姿勢がうかがえる。
国内有数の集客を誇る練習場のゴルフ倶楽部・大樹/瀬戸(愛知)も、行き届いたサービスが集客アップにつながっている。
「ゴルフスクールに入りレッスン料を払っていただけば、7Iやパター、クラブケースなどのスタートセットを無料で提供したり、20回来場すれば4000円ほどの商品がもらえるというポイント還元(有効期限なし)は、とくに女性にご好評です。
この4月末には、正面玄関前にフィットネスクラブもオープンします」(支配人・浜修一氏)
ユニークなのは、杉田ゴルフ場(神奈川)での、サッカーのベッカム選手や“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹投手も使った、あの酸素カプセルのボックスタイプの導入。疲労回復や美肌効果で、女性利用者に評判だとか。
初の試みとしては、この4月にゴルフダイジェストオンライン(GDO)が、女性にゴルフの情報を発信する『ゴルフステーション』を、OLのスポット「丸の内オアゾ」に5日間限定で設置したこと。
「ビギナーの女性がゴルフを身近に感じてもらえるように、最新ゴルフファッションの展示やファッション&トークショー、レッスン、ゴルフデビューガイドなど、多彩なコンテンツをご用意しました」(同社・広報担当)
女性は大事なターゲット。
「お得感」や「健康&癒し」など、ハード・ソフト両面で手を代え品を代えて、女性客へのアプローチを模索しているようだ。
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