ビジネスにプライベートにと、今やパソコンは、私たちの生活になくてはならないものとなっているが、株式会社カカクコムがネット上で運営している購買支援サイト「価格.com」が、新たに5月15日から中古クラブの取り扱いをスタートした(http://kakaku.com/used/golf/)。価格.comが扱う中古品としてはパソコン、カメラに次いで3番目となるという。この動きを追った。
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「価格.com」は月間利用者数1232万人、月間ページビュー4億6753万PV、累計クチコミ件数約770万件という日本最大級の購買支援サイト。複数のショッピングモールの商材を“横断検索”できるサービスを含めた掲載商品数は約2300万点というから、そのスケールは大きい。
「1997年にサイトを立ち上げ、2000年からは新品のゴルフクラブを扱っていましたが、ゴルフ用品を購入する際に、より多くの選択肢から比較検討を行いたいというお客様のニーズが高まってきたこともあり、お客様の購入手段のさらなる拡充を目的に中古のゴルフクラブを扱うことにしたのです。中古ゴルフクラブを複数店舗間で横断検索できるのは、ゴルフ用品業界では初めての試みとなります」(カカクコム広報担当・甲斐かおりさん)
今回参加をした中古ゴルフクラブショップは「ゴルフパートナー」、「コングゴルフクラブ」、「ゴルフマップ」の3社。約1万本の中古クラブがメーカーや価格帯、利き腕などの細かい検索項目から選べ、さらにクラブの種類ごとに設置されたクチコミ掲示板では、ユーザー間の情報交換も可能となっている。
カカクコムでは、スタートは3社のみながら、今後、掲載店舗数、取扱製品の拡大を進め、ユーザーにとってより便利なサイトにしていく予定だという。
今回このサービスに参加したゴルフパートナーは、
「お客様の中には、いまだに中古クラブに対する偏見や誤解を持っていらっしゃる方がありますが、今回『価格.com』が中古クラブの扱いを開始したことは、中古クラブへの偏見や誤解を払拭するいいきっかけになり、業界の活性化にも繋がるのではないでしょうか? その意味で大いに期待しています」(広報課長・白石雅男さん)
というが、反面、ある大手中古クラブショップのなかには、「私どももカカクコムさんから打診を受けました。しかし、ゴルフクラブに関するアクセス数が私たちが思っていたほど多くないこと、現在のシステムではリアルタイムでの更新ができないことなどから、今回は参加を見合わせることにしました。今後、お客様の間でこのサイトの利用が多いようであれば当社も参加を考えますが、今のところは様子を見てみたいと思っています」という慎重な声があるのも事実だ。
もちろん、参加するショップが増え、扱われるクラブの本数が増えれば増えるほど、同サイトの価値や利便性はさらに高くなる。それだけに、しばらくはその動向に注目したいところだ。
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