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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/16号
2008/9/4更新
越谷GCは18Hに縮小。江戸川河川
工事でゴルフ場が受ける影響は

 江戸川沿いにある河川敷コースの越谷GC(埼玉)が、現36ホールから18ホールへ縮小される。国土交通省の堤防強化工事によるもので、上流の吉川コースが閉鎖され、11月からは三郷コースのみになる。今後は、江戸川のみならず荒川や利根川流域も、工事の影響で縮小や閉鎖されるコースが出てくることが予想される。


36ホールから18ホールに縮小される越谷GC。 6年後には新18ホールが誕生という

 国交省江戸川河川事務所によると、江戸川右岸堤防は強度不足による決壊の可能性が高く、ひとたび決壊すれば、首都圏は壊滅的な被害を受けるという。このため喫緊の課題でもあり、同コースとの数年にわたる交渉の結果、この秋より工事が着手されることになったというもの。

 PGMグループに所属する同コースは、1965年開場、1968年にはTBS女子オープン(現日本女子オープン)も開催されたコース。会員数は317人。先日開かれた同グループの今年度コースオブザイヤーで、顧客満足度や営業利益の改善度が評価され全国最優秀ゴルフ場に選ばれている。

 同倶楽部の山田聡一支配人は次のように話す。「順調に運営してきただけに、残念としか言いようがありません。工事の話は以前から聞いていましたが、正式な話は昨年持ち上がりました。1年かけて会員に告知しました。混乱はほとんどありませんでした」

 当面閉鎖される吉川コースは、工事終了後に9ホールに改造。三郷コースも将来的には工事対象になり9ホールに改造される。クラブハウスも建て替え予定で、5、6年後に新18ホールとして生まれ変わる予定だ。ただ、どのようなコースにするのかは、まだ未定という。

「現在は直線的なレイアウトだが、新コースは戦略的でゆったりしたものにしたい」(山田支配人)。このコースの敷地は国有地のため、補償の対象にはならないが、国交省側はコース側の事情を汲んで無理な要求はせず、要望についても運営のための解決策を見出すために真摯に対応しているという。

 同倶楽部の上流にある北越谷パブリックC(埼玉)も4年後には堤防工事のため国交省と交渉に入る。このコースも国有地のため縮小の可能性は高い。また下流にある江戸川GC(千葉県)は左岸に位置するため今回の工事の影響は受けないという。

 昨年4月、荒川流域の東京都民ゴルフ場が18ホールから9ホールに縮小された。直接の原因は打球事故によるものだが、ここも今秋堤防工事に着手するという。

 荒川流域の主な河川敷コースは川口市浮間G場、赤羽G場、ノーザン錦ケ原G場、川越グリーンクロス。江戸川及び利根川流域は利根パークG場、クリアビューGC、古河GLなどがある。

 これらのコースすべてがすぐに対象になる訳ではないが、河川敷は昨今のゲリラ豪雨対策もあって堤防工事や河川改修工事など、国の整備計画がかなり予定されているという。当然ゴルフ場への影響も少なくない。

 アクセスも、多くが都心から至近距離にあるため人気コースが多く、早朝・薄暮プレーも定着しつつあり、今後の動きが気にかかるところだ。

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