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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/16号
2008/9/4更新
日米大学対抗に初めて出場する
東大生ゴルファーの“ゴルフ偏差値”

 「高野隆クンて誰?」。誰もが素朴に聞いてくる。答えは9月9日から福島県の棚倉田舎倶楽部で開催される日米大学対抗ゴルフ選手権(トピーカップ)に、個人枠で推薦出場する東京大学1年のフレッシュマンのこと。この対抗戦で東大生が選ばれたのは長い歴史の中では初めて。平成元年8月生まれの19歳。その素顔に迫った。


大学対抗の目玉になるか、東大生ゴルファー・高野隆

 7月に入り、突然日本学生ゴルフ連盟からの手紙が彼の元に舞い込んだ。文面にはトピーカップ出場の旨がしたためてあった。まったく予想していなかったため、最初は半信半疑だったというが、じわじわと嬉しさが込み上げてきたという。

 日本学生ゴルフ連盟の松本富夫会長は推薦出場することについてこう語る。

文武両道の見地から決めました。東大入学後の成績も見るべきものがあります」  6月の関東学生ゴルフ選手権予選会では、118人中19位タイの成績(2日間36ホールで、トータル150)で、本選への出場権を獲得。

 本選では惜しくも決勝トーナメントには進めなかったが、その活躍ぶりが評価されたのは確実なようだ。学業もさることながら、ゴルフの腕前も、その“偏差値”の高さは松本会長の折り紙つきだ。

 出身は新潟県柏崎。ゴルフは足が立つ頃から始め、暇さえあればクラブを振って遊び、子ども時代からゴルフ漬けだったと話す。東大受験でしばらくゴルフから離れたが、入学後はゴルフができる嬉しさのあまり、やりすぎて右手首を痛めたという。

 日本ジュニア選手権には中学2年から高校2年まで出場。このとき石川遼と言葉を交わす。

 今回の出場に際し、抱負を聞いた。「P・ミケルソンや丸山茂樹プロが出場した大会に参加でき幸せです。人と戦うのではなく自分との戦いでもあり、全力を尽くします」

 父親からは「体調を万全にし、小技をキッチリしていけ」とのアドバイスも。

 タイガー・ウッズが好きで、ドライバーの平均飛距離は280ヤード、JGAハンディは0.2。

 東大ゴルフ部長の深代千之教授は次のように話す。

「東大生はスポーツに強くないイメージがあるだけに、今回のことは大変喜ばしい。試合の結果次第では、学内表彰の可能性もあるので、ぜひ頑張って欲しい」

 層の厚さが違う米国勢を相手に「吸えるものはすべて吸い尽くす」という。期待したい。

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