> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/28号
2008/10/17更新
昨年末から今年に発売された700万円超
の新設高額会員権、勝ち組はどこ?

 会員権相場が低迷するなか、間もなくオープンする麻倉GC(千葉)が、一次募集で695万円の会員権を完売、オープンに合わせて748万円で二次募集も開始する勢いだ。昨年から今年にかけて、高額で新規募集に踏み切った各ゴルフ場の販売状況を追った。


氏素性がよかったのが勝因か(麻倉GC)

 10月25日オープンを控えた麻倉GCが一次募集を開始したのは今年4月。入会金255万円+10年据え置きの預託金440万円と合計で695万円だから、個人にとっては決して安くはない額だ。

 が、予定の150口に加え、追加の50口も完売。10月25日からは53万円引き上げて、748万円(入会金288万円、預託金460万円)で150口の募集を開始する。

 昨年夏以降下落に転じた会員権相場は、今年4月以降はさらなる低迷期に突入。その最悪の環境下にもかかわらず、この好調ぶりはなぜなのか。

「当GCは三菱地所と東急不動産の共同開発コース。立地の良さもさることながら、三菱ブランドの強さゆえだろう。他のコースを売って購入するケースが結構あった」(地元千葉の会員権業者)という。

事業主体の三菱地所では、「入会者の9割が都心6区(千代田・中央・港・品川・新宿・渋谷)と千葉の在住者で、企業の役員や会社経営者などが多い。最寄りの東関東自動車道は混まないので、立地の良さが好まれ、かつ値付けも妥当だったということでは」(三菱地所余暇事業室)と分析しているが、やはり三菱ブランドがモノを言ったということらしい。

 また、昨年11月に3235万円という超高額募集を開始したイーグルポイントGC(茨城)は、今年2月までに10人程度が入会、5月からは市況をかんがみてか205万円値下げをして募集を再開している。

 現在の入会状況は「公開していない」(同GC)が、何しろ最終の募集口総数がわずか200口。超多忙な大企業幹部や経営者が、直前でも予約がとれて、しかもゆったりプレーできるであろうことは想像に難くない。この値段で贅沢なプレー環境を買うということなのだろうか。

 一方、昨年4月に1010万円で縁故募集を開始、定員の350口を完売した西武グループの久邇CC(埼玉)も、今年4月から1115万円で一次募集を開始しているが、現時点では定員200口のうち150口の販売に留まっている。「市況が悪いので想定の範囲内ではあるが、最終目標は1000口。現在は500口なので1000口達成は現状では難しいかもしれない」(西武ゴルフ)という。

 今年4月にオープンした千葉バーディCも、昨年11月に680口を目標に、1304万円で募集を開始している。「販売ペースについてはほぼ想定の範囲内。具体的な販売済み口数は公表していない」(同C)といい、完売には至っていないようだ。

 すっかり市況が冷え込んだ今も、近々高額新規募集開始が噂されるコースはあるが、果たして結果はどうなるのか。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です