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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/28号
2008/10/17更新
1本買うとおまけの交換ヘッドが2個
調節ルール緩和で出てきた新型パター

 ドライバーの次はパターも交換式。キャロウェイの「i-MIX」よろしく、今度はヘッドを自分で取り替えられるパターが登場した。交換用ヘッドは、1本のシャフトにヘッドが3個。自分で交換もできる。ほかにもウェート調整ができるパターも増え、いま新機軸パターが話題になっている。


1本で3回“おいしい” ワンタッチスリーDXパター

 まず調整機能を備えたパターとしてはベティナルディがよく知られたところ。2005年に発売されたベティナルディ『PX-5ブレード』は重量調整パターが出始めた頃のヒット商品だ。このパターは、トウとヒールの2カ所のウェートスクリューを交換することで重量を調整できるパターとして発売された。

 5万8500円という高価格帯ながら、目新しさに加えて、宮里藍が使用したことも手伝って、2度の追加生産を行うなど、最終的に輸入発売元が予定した2倍の数量を売り上げた。

 PX-5ブレードは、ウェートスクリューまですべて削り出しで作られるなど、こだわりのあるゴルファー向けだったが、現在ではこうした重量調整パターは、『ロッサ』シリーズ(テーラーメイド)に代表される単純なウェート交換式のものから、『GM2エクスチェンジ』(ネバーコンプロマイズ)のトウ・ヒールのバランスも変えられるタイプまで、また、普及価格帯から高価格帯まで多くのメーカーのラインナップに加えられている。

 一方、フェースインサートを交換できるパターも注目されている。その草分けといえるのがフィッシャーゴルフ。同社は樹脂フェースのインサート技術の特許を保有するメーカーとして知られ、硬さの異なる4種類の樹脂フェースを交換することで、重いグリーン(硬いフェース)から速いグリーン(軟らかいフェース)まで細かくタッチを調整できるパターを売り物としている。

 また、昨年秋に発売された『フェースオフDCTパター』(マグレガーゴルフ)は、樹脂(ウレタンフェース=速いグリーン用)と金属(チタンフェース=遅いグリーン用)を選べるので効果を実感しやすい。

「以前、同一のヘッドでフェース素材だけ違うモデルを出していましたが、両方を買い揃える人も多くいらっしゃいました」(マグレガーゴルフジャパン・松下健氏)。ゴルファーはいろいろなものを試してみたい志向が強いわけだ。

 フェース交換式パターはそんなゴルファーにとっては願ってもないパターといえる。

 そして、この10月にはこうした調節式パターを超える大胆な発想のパターが登場した。アメリカン倶楽部の『ワンタッチスリーパター』がそれだ。このパターは1本のシャフト(グリップ付き)に3タイプのヘッドが付属し、ねじ止め方式で自由に取り替えられるというものだ。

「人気の高いのはピンタイプ、マレットタイプ、2ボールタイプですが、このうちどれがいいのかという質問や、それらを打ち比べたいという声が直営店に多く寄せられていました。そうしたニーズに応えるために作ったものです」(アメリカン倶楽部・辻村政弘氏)

 同社はさらに製造直販の強みを生かし、1本8300円(高級版・DXは1万2800円)という価格を設定。売れ筋のパター1本分を下回る予算で実質3本分のパターが手に入れられるとあって出足は好調。

 これを受けてヘッドのバリエーションを増やすことや、中尺や長尺タイプも検討中だ。さてこの新機軸パターの売り上げやいかに?

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