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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/4号
2008/10/23更新
ひざ治療でツアー欠場中
タイガーのサイドビジネスとは

 米ツアーも公式戦は残り3試合。シードを確定させたトッププロの欠場が続くなか、話題の中心は、来季や将来の話になっている。そうしたなかでも、注目を集めているのは、やはりこの人、タイガー・ウッズだ。タイガーの最新情報を追った。


ツアー欠場中でも積極的に活動するタイガー。復帰はいつ?

 ひざの故障と手術で、6月の全米オープンから休場しているタイガーだが、いつから出場できるかは明らかではない。

「手術の回復期間は6カ月。私がどんなに努力してもこの期間を縮めることはできない。つまり1月になるまで、(ひざを)回転させることができないし、練習もできない」(ウッズ)ということで、実際にクラブを握ってスウィングをするのは正月明け。試合に復帰できるのは2~3月になりそうな雰囲気だ。

 問題は、復帰後のタイガーの調子だが、これに関しては、二通りの見方がある。タイガー自身は、復帰した時点では、ひざの調子は85パーセントで、100パーセント完全になるには、もう1年、2010年になるとを語っている。

 アメフトの選手なら、同じ手術をすれば、完全復帰にはもっと時間がかかることから「フットボールの選手でなくてよかった」などと語っているのだが、これらのことから、来季は本当に強いタイガーを期待することはできないとの声も聞く。

 しかし、その一方で、「何年もの間、スウィング改造を試みてきたが、ひざのために、その改造ができなかった。完治した暁には、ここ何年かのうちでやっと安定した左サイドを持ってショットを打つことができるのは素晴らしいことだと思う」(ウッズ)とも語っている。

 そのため、ひざが悪くても全米オープン優勝をはじめ、今季は6戦4勝という成績を収めているのだから、今まで以上に強いタイガーとなって復帰してくる、と評価をするメディアもあるほどだ。それだけメディアだけでなく、みんながタイガーのひざを気にしているということなのだ。

 とはいえまったくひまにしていたわけでもない。9月には、来年の開場が予定されているタイガー初の設計コース、ドバイのアル・ルワヤGCの記者会見に現れたかと思ったら、今度はメキシコで3つ目のコースを設計することを発表した。

 このプンタ・ブラバというコースは、サンディエゴから南へ100キロ強の半島、バハカリフォルニアにある太平洋に面したコースで、「その場所を見た瞬間に設計をすることを決めた」(ウッズ)という気に入りよう。

 まだ、設計段階だが、「すべてのホールから海が見渡せる稀なコース。12番ホールは、ぺブルビーチの8番ホールに似ていて、ティショットをフェアウェイウッドかアイアンで打って、セカンドは海の崖越えとなる素晴らしいホール」とか。

 これで、砂漠のアル・ルワヤ、林間コースのザ・クリフス(米ノースカロライナ州)、リンクスのプンタ・ブラバと来年からそれぞれ特色ある3つのコースを毎年オープンさせてゆくことになる。設計家ウッズとしても、着実に歩み始めているといえるだろう。

 または、タイガーがホスト役となっているAT&Tナショナルが、フィラデルフィアのアロニミンクGCで開催されるというニュースもある。

 これは現在の開催コースであるコングレショナルが、全米オープンのために改造を行う予定であるためで、2010年と11年の2年間のテンポラリーな措置ということで、まだ決定したわけでもないのだが、タイガーがらみということで、注目されたのだ。

 この間、本人は、3大ネットワークのCBSの朝の番組に、ゴルフのゲームソフトの宣伝のために出演したり、10月11日にはカリフォルニア・アナハイムのタイガー・ウッズ・ラーニングセンターでチャリティパーティを開催したり、プレー以外で、精力的に活動しているのだ。

 こういうニュースが逐一報道されるのも、ゴルフ界にあってはタイガー不在であっても、やっぱり主役はタイガーということの証明ということなのだろうか。

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