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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/16号
2008/12/5更新
金融危機の影響で3試合減!
米国女子ツアー日程がやっと発表

 米国女子ツアーがシーズンを終了した。LPGAの最終戦、ADT選手権は、アニカ・ソレンスタムとともに今季限りで消えることになった。その一方でやっと来季のツアー日程が発表になったが(週刊GD12/16号・184ページ参照)、気になる試合数は3試合減。金融危機の深刻な影響をもろに受けた格好だった。

 ADT選手権は、今季日本でも大活躍をしたシン・ジエが優勝し、100万ドルの賞金を手にした。米LPGAの正規のメンバーでない選手が、プレーオフに優勝するのも初めてだし、1シーズン3勝するというのも初めて。

 メンバーでないことから、オフィシャルなランキングには入らないが、今年アメリカで稼いだ約177万ドルという金額は、ランキングの3位に相当する。

 まさに20歳のスター誕生というビッグなニュースだが、それよりも大きな話題となったのは、この試合の最中に、米国LPGAが来季のスケジュールを発表したことだ。

「昨今の経済危機を知っている人なら、驚くことではないのかもしれない。(中略)2009年の公式戦は、今年の34試合に対して31試合となる。2008年の賞金総額は6000万ドル強だったが、来季は約5500万ドルにダウンしている」(C・ビベンスコミッショナー)

ということで、まともに今回の金融危機の荒波をかぶってしまった格好で、ツアーが縮小を余儀なくされていることが明らかになった

 今季限りで消えてしまう試合は、ハワイのフィールズオープン、セーフウェイインターナショナル、スタンフォードインターナショナル、セムグループ選手権、ギン・トリビュート、そして最終戦のADT選手権の6試合。

 セーフウェイは2大会を開催しているが、スポンサーを降板したのは3月開催の試合のほう。ただ、スポンサーは降りたが、試合自体は同じアリゾナ州フェニックスで継続される模様だ。

 新たに加わる試合はタイで開催されるホンダLPGAと、ADTに代わってスタンフォードファイナンシャルツアー選手権となっている。

 さらにLPGAツアー競技のほかでも試合がなくなる可能性がある。先週シンガポールで開催されたアジアとインターナショナルチームの対抗戦、レクサスカップだ。というのも来季のスケジュール表には、この試合が載っていないからだ。

 LPGAによると「レクサスカップは女子ツアーのプレーヤーが多く出場しているが、後援競技ではない」(LPGA広報)というのが日程に不掲載の理由のようだが、レクサスカップのオフィシャルページでは、USLPGAの後援競技とされているから、話が食い違っている。

 同試合を運営するIMGでは「契約を更新するかどうかは、来年1~3月に決定される予定。そのため、現段階では何も言えない」(同カップ広報担当シェイラ・ラス・ディレクター)とか。

 自動車産業といえば、GMのビュイックと契約していたタイガー・ウッズも、今年限りで契約打ち切りとなっている。不況の影は、確実にゴルフ界にも覆い始めているようだ。

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