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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/23号
2008/12/12更新
レクサス杯でアニカチームがV
男子W杯もVでスウェーデンが大活躍

 アニカ・ソレンスタムが有終の美を飾った。世界の各ツアーの賞金王も決まり、ワールドカップなどの国際試合やチーム戦のシーズンに突入した。そんななか、アジアと国際チームの対抗戦レクサスカップで、インターナショナルチームのキャプテンを務めたソレンスタムが、自らの勝利を含めて、チームの優勝に貢献。残り、中東ドバイでの試合が1つあるが、自身のプロゴルファーとしてのキャリアに一応の終止符を打った。


この週ばかりはスウェーデン勢が主役だった。左から、アニカ、ステンソン、カールソン

「これ以上の終わり方は望めない。自分がプレーしなければならなかったことも大切だったが、ロープの外から、できることは何でもしようと皆を応援しながら、何度も鳥肌が立った。こんなに誇らしいことはない。本当にこれ以上何も望めないような終わり方だった」

とソレンスタムが語れば、副キャプテンのポーラ・クリーマーは、試合の話題から離れて「アニカは、皆の目指すプレーヤーで素晴らしいお手本だった。本当に長い間、トッププレーヤーでい続け、やり遂げたことは言葉では言い尽くせない」と語った。

 また、「私が最もさびしく思うのは、アニカが試合に持ち込んできたことがなくなってしまうこと。アニカのファンやスポンサー、あるいはプレーヤー達に対する振る舞いが見られなくなることが悲しい」とナタリー・ガルビスが語るように、なにやら、優勝チームのインタビューが、ソレンスタムのお別れ会のような雰囲気になってしまっていたのだ。

 3日間の試合はエキサイティングで、アジアチームとインターナショナルチームが、初日、2日目と共に3勝ずつ挙げて、6対6のタイスコア。

 最終日には、ソレンスタムが、アジアチームのキャプテン、パク・セリを3&2で破ったが、最終組まで決着がつかず、クリスティ・キムが最終ホールを2パットのパーで収めて計1ポイント差で勝利。インターナショナルチームが3年ぶりに優勝。

 これで2005年から始まったこの対抗戦、アジアチームの2勝2敗でとなった。

 日本からは小俣奈三香、下村真由美が参戦していたが、それぞれ2敗1分け、1勝2敗の成績を残している。

 女子の方は各国の実力が拮抗しているとはいえ、同じ週に開催されたワールドカップでは、まだまだアジア勢は力不足の結果だった。

 中国での開催ということで、アジアのチームの健闘が期待されていたが、結果は日本の今田竜二、谷口徹組が、参加28カ国中3位タイと気を吐いたものの、タイが7位タイ、フィリピン10位タイ、中国とインド17位タイ、台湾、韓国が24位、26位と、いま一つ振るわなかった。

 その一方、3日目トップのスペイン、オーストラリアチームをスウェーデンのヘンリク・ステンソン、ロバート・カールソン組が最終日63というスコアで抜き去り優勝した。ベン・カーティスとブラント・スネデカー組の米国チームは、最終日に73を叩いて9位タイに終わった。

 ワールドカップが、WGC(ワールド・ゴルフ選手権)のシリーズから外れたことから、ビッグネーム達の参加があまり望めなくなったが、そうしたなかで欧州ツアーの賞金王となったカールソンと同ランキング7位のステンソンが優勝するのは、ある意味、実力通りの結果だったといえるのかもしれない。

「スウェーデンがワールドカップに勝ったのは、過去1991年の1回だけ。スウェーデンの名前が再びトップに刻まれる時が来たということだろう。そして、これをこれからも続けてゆくことができると期待している」

と語るのはステンソンだが、考えてみれば、ソレンスタムもスウェーデン出身。女子に代わって、男子もスウェーデン・プレーヤーが台頭してきたということか。

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