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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/27号
2009/1/16更新
ジャンボ尾崎、2年ぶり2度目の腰手術。
今年こそ復活なるか?

 このところトーナメント上位から遠のいているが、石川遼や上田桃子への熱い指導やその発言力で、存在感はまだまだ健在のジャンボ尾崎。中嶋常幸らからのシニアツアーへの誘いに「ノー!」と言い放ち、昨年12月末には2年ぶり2度目となる腰の手術に挑戦した。その後の経過はどうだったのだろうか。


今年は携帯チェアーは必要ない!?

 ジャンボが長年の腰痛からの決別を願って初めて体にメスを入れたのは06年12月のこと。それまで整体や鍼灸で痛みを緩和してきたが、いっこうに治まらない症状に一大決心をしてのことだった。

 しかし、その後のシーズンも成績はふるわず、07年は出場23試合中予選通過5回、棄権7、獲得賞金280万円(127位)。続く08年は、出場20試合中予選通過4回、棄権5、失格2、獲得賞金224万円(138位)と下位に沈んでいた。

 自身でも、「今年までは本当に空転の年だった」と振り返るように、手術の結果が成績に直結しないもどかしさがあったようだ。

 昨シーズンの最終戦となったカシオワールドオープンでも5オーバーで予選落ち。「練習はできるのにコースに出ると体が動かなかった」とコメントしたジャンボの腰の状態を推し量ることができるのは、携帯チェアーだ。ラウンド中の待ち時間にどっかりと座る様子は一見、居丈高なようにも見えるのだが。

「間欠性跛行は腰椎脊柱管狭窄症に特有の症状です。数分歩くと両下肢が動かなくなって、少し休んでまた歩く、という歩行リズムで、当然、長時間の歩行は難しいでしょう」(整骨院関係者)というように、ジャンボの症状は、クラブを振って球を打つことはできるが、4時間以上歩くラウンドには耐えられないものだった。

「今年(08年)の最終課題としては、年末に手術をして、新たな再スタートを笑顔で迎えられるよう精一杯努力するよ!」とブログで語ったジャンボ。並々ならぬ決意で手術に挑んだことがわかる。

 関係者によると、今回の手術は06年で処置した腰椎分離症(すべり症)ではなく、CT検査で新たに明らかになった腰部脊柱管狭窄症の手術とのこと。脊柱管が狭くなって神経が圧迫され生じていた痛みを改善するため、3センチほどの切開創から顕微鏡下で狭窄部位の除去が行われた。

 この手術では傷口も小さく、入院期間も短い。ジャンボのようなアスリートは筋肉へのダメージが少ないこのような低侵襲手術が最適という。また、非常に微細な箇所の処置が可能なため確実性も高く、再発も少ないという。

 12月22日の手術翌日には退院し、すでに抜糸も済んで自宅では痛みもなく歩いているというジャンボは、1月中は自宅でのリハビリ兼トレーニングで、2月から例年通りの打ち込みに入る予定だ。闘士・ジャンボの勇姿がまた見られる日も近い。

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