3月(女子)、4月(男子)の日本ツアーの公式戦開幕を前に今はオフシーズンの真っただ中。来たるべきシーズンに備えてトレーニング中心に練習している選手、はたまた海外の試合で実戦の勘を養おうという選手など、プロのオフを追った。
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片山(左)は2月12日からマレーシアで試合出場、古閑は日程調整中
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まず、マスターズ出場が決定した石川遼。オフは週3~4回のペースでウェートトレーニングを行ってきたが、2月8~11日には、きぬがわ高原カントリークラブ(日光市)をベースに、恒例のスキー合宿を予定、クロスカントリーを中心にさらに体力アップを目指す。
「2月半ばにはアメリカで試合ですから、これからは瞬発力や柔軟性をもっと高めていきたいと、トレーナーさんに提案しました。例えば、瞬発力というのは基本的にジャンプですが、スクワットジャンプで接地時間を短くしたり、つま先だけでジャンプをしたり、いろいろとやっています。もちろん、ウェートトレーニングだけではなく、ボールをたくさん打ちたい気持ちも一杯です。毎日毎日、納得いくまで打ったり、素振りをしたいと思っています」(石川)
昨年の賞金王、片山晋呉は、公式戦終了後、年内はテレビ出演やジュニア育成のイベントへの参加などが多かったが、1月10~27日のハワイ合宿から本格始動。28日からは宮崎に舞台を移し(~2月8日)、その後マレーシアに渡り、2月12日からのアジアツアー、マレーシアオープンに出場することに。早くも臨戦態勢といったところだ。
新年早々の1月3日にトレーナーとともにハワイ入り、22日までトレーニングを行ったのが矢野東。その後、2月7~19日はグアムで2次合宿を張る。
「基本的に、シーズンオフはなく、体を休ませることはしないというのが矢野の考え方。特に来年には米ツアーへの参戦を意識していますから、今から1年を通じて戦える体力を作っていきたいと思っています」(所属マネジメント事務所)
しかし、その忙しいスケジュールの合間を縫って、JGTOが主催するジュニア育成のための「ゴルフ伝道」活動で、2月末には山形県酒田市内の小学校を訪問する予定も。
一方、年末年始のバラエティ番組で引っ張りだこだった昨年の賞金女王、古閑美保は、1月11日に渡米、ロサンゼルスでの合宿を終えて27日に帰国した。
合宿ではセカンドショットの距離を少しでも短くするため、ドライバーの飛距離を伸ばすことを目的に徹底的に鍛え上げた。
「2月11日には地元熊本で賞金女王の祝賀会があるので、これには出ますが、この前後は熊本で、このあと沖縄へ移動する予定です。今、一番気をもんでいることはタイでの米LPGAの試合(ホンダLPGAタイランド・2月26日~3月1日)に出場できるかということ。これがはっきりしないので困ってはいるんですけど」(古閑)
さらに、江連忠率いるチーム江連は、六甲国際ゴルフ倶楽部(神戸市)で合同合宿を行った。参加したのは岩田寛、清田太一郎、上田桃子、諸見里しのぶ、佐伯三貴、東尾理子などの面々。
メニューはそれぞれの選手によって異なるが、ラウンドはほとんどせず、ウェートトレーニングと走り込みで体力を作ることが中心だった。
このうち、佐伯は2月6日からのハワイ・パールオープンに初参戦する予定。国内のツアー開幕を前にして、いち早く試合に出場することに、今年に賭ける佐伯の意気込みが感じられる。
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