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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/24号
2009/2/12更新
マスターズのチケットはもう買えない!
遼くん出場で超高騰のチケット事情

 「マスターズ」といえば、ゴルフ界だけでなく、世界中のスポーツ、芸術の催しのなかでもチケット入手が最も困難なイベントのひとつ。本戦のチケットは基本的にパトロンと呼ばれる登録メンバーだけが購入できる仕組みだ。そこへこの春、国内では常に大ギャラリーを引き連れる石川遼が出場することになった。遼くんファン、そして多くのスポンサー関係者のチケットはどうなるのか?


世界一のプレミアムチケット、これがン10万円で取引されるという

 マスターズの本戦会場には、連日約3万5000人、つまり3万5000枚ほどのチケットがゲートを通過する。しかし、そのチケットは基本的にすべてパトロン(後援者)と呼ばれる登録メンバーによって購入されたもので、一般には販売されない。

 さらに、パトロンは辞退者が出ると、ウェーティングリストから補充される仕組みなのだが、そのリストの募集でさえ「確か30年近く前に締め切ったきりだと思います」と長年、マスターズを取材するゴルフジャーナリストの吉川英三郎氏。

 また、パトロンが亡くなってもマスターズ委員会に届け出ず、遺族が購入し続けている例も少なくないという話もある。つまり、新たにパトロンになるのもほとんど不可能なのだ。

 それでも、タイガー・ウッズがプロとして初出場した97年以前は、チケット入手もそれほど難しくはなかった。いわゆるダフ屋だが、地元のブローカーがパトロンから譲り受けたチケットを扱う程度のマーケットだった。

 それが、タイガーの登場で一変。大手ブローカーが高値で買い漁ったために品不足となり、今では4日間で、ン10万円もの値がつくようになった。

 今年も、復活するタイガーにファンの注目度はアップ。そこへ、石川遼が登場するのだ。

「マスターズ観戦ツアーは現地のホテルなどと提携して、もう10数年企画していますが、問い合わせを含めると100件以上とこれほど申込があったのは初めてです。正直、ここまでとは思っていませんでした」(旅行代理店のジェットアンドスポーツ)。

 石川遼の特別招待出場のニュースが流れた23日以降、当初20名の募集に対して申し込みが殺到。なかでも、女性客の多さが目立ったという。同社では、金~日曜日の3日間応援の4泊6日コースで69万8000円など、マスターズ観戦で4商品を扱っていたが、1月末に締め切ったとのこと。

 今後も、チケット入手は難しいうえに、現地でのアテンドにも限界があるとして、追加募集は行わないようだ。

 石川遼のマスターズを見たいと願うのはファンだけではない。スポンサー筋にも大勢の観戦希望者がいるはず。チケットはどうするのだろう。

「うちからは、国内ツアーと同じく、プロ担当が1名同行するだけです。あとは現地法人からスタッフが2名、サポートで行く予定です。応援ツアーを組むことはないので、チケットの手配はしてません」(ヨネックス企画宣伝部長・山本美雄氏)

 大手旅行代理店から「応援ツアーを行いませんか?」といった誘いがあったが、余りに高額なので断ったと話す関係者もいた。チケット代を含めると100万円以上だったようだ。

 それでも観戦を希望するファンは代理店に相談してみる?

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