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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/24号
2009/2/12更新
浅間山噴火で直下の軽井沢地区は被害なし
下仁田エリアのコースに灰が積もった

 2月2日未明(午前1時51分頃)、群馬・長野県境に位置する浅間山が噴火、火山灰が遠く東京都内や千葉県君津市まで降り注ぐ騒ぎになった。現在も、気象庁が注意を呼びかけている地域は群馬県吾妻郡嬬恋村、長野県軽井沢町など。いずれもゴルフ場がいくつも点在している地域だ。被害はどうだったのかを調査してみた。

 まず、軽井沢72ゴルフ、大浅間GC、嬬恋高原ゴルフ場など浅間山から近いところにあるゴルフ場では、まったく被害がなく、普段と変わりなかったという。

 もともと浅間山には1年を通じて南東寄りに風が吹いており、風向きが変わることは1年に1、2回あるかないかだ。

 そのため、風量によっては今回のように関東の風に乗って、都内や千葉県にまで火山灰が降るということになるわけだ。

 調べていくと、多少ながらも被害があったのは下仁田CC(群馬県甘楽郡)、シルクCC(群馬県富岡市)、倶楽部我山(同)など浅間山から直線距離で40キロほども離れた群馬県内のゴルフ場だった。

 風の通り道を辿って調べると、その先には埼玉県エリアで廣済堂埼玉CC、ユニオンエースGC、東都秩父CC(いずれも埼玉県秩父市)などがあるが、これらのゴルフ場は何の被害もなかったということだ。

「積もるというほどではなかったのですが、ゴルフ場一面が火山灰で真っ白になりました。お客さんのシューズも真っ白になりました。外にいる時はマスクなしでは辛かったですね。グリーンは何度となくブローアーで灰を吹いて対処しました。自然災害ですから仕方がありませんが、できればこれ以上ひどくならないように祈るばかりです」(倶楽部我山・遠藤支配人)

「フェアウェイやティグラウンドは芝が長いので、うっすらと灰がかぶった程度でしたので、さほど影響はありませんでした。ただ、グリーンは芝が短いので、白さが目立ちましたね」(下仁田CC・玉木支配人)

 火山灰は、形状こそ海岸の砂に似ているが、ガラス質が多く、水を含むと粘質性が高くなるという。それだけに、雨が降った後などに排水溝が詰まったりすることもある。また、積雪したグリーン上に火山灰が積もると、雪が溶けた時に泥流となってあと処理が大変という恐れもあった。

 さらに火山灰が厄介なのは、屋根に積もった場合だ。今回、火山灰が降ったゴルフ場では、屋根に積もるまではひどくなかったようだが、火山灰が1平方メートルに1センチ積もると、乾いた状態で9~18キロ、湿ると18~28キロにもなって最悪、屋根が落ちることもあるという。

 幸いにして今回は被害という被害はなかっただけに、噴火の規模が大きくならないことを祈るばかりだ。

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