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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/17号
2009/3/5更新
この時期、1億円超のプレー権付き
住宅を売り出す業者の鼻息

 ゴルフ好きにとってフェアウェイフロントに住むというのは、究極の夢だろう。米西海岸やハワイなどのリゾートコースでプレーした際にそうした邸宅を見かけ、羨ましく思った人は多いはず。まさにそのフェアウェイフロントに建つ家が日本に誕生しようとしている。この不況下に大丈夫?と心配してしまうが、開発事業主は意外に自信の応対だった。


ほぼ造成が終了したコース。家の前からコースへ、まさに夢の世界だが……

 フェアウェイフロントに建つ家といえば、千葉県にある季美の森GCが有名。地元の不動産業者によれば「フェアウェイフロントの住宅は、バブル期に2億、3億で販売されていた物件が今も、状態が良ければ1億円以上で取引されてます」とのこと。

 同じ季美の森でもコースから離れた住宅では、かつては6000万円程度だったのが、現在は1000万円台前半。それに比べるとフェアウェイフロントの値下がり率は小さく、人気は相変わらずという。

 この季美の森はゴルフ場を中心に開発された、いわゆるニュータウン。住宅のごく一部がフェアウェイフロントに建つ。それに対して、コースは既に完成し、今年9月にはグランドオープンを予定している富津ブリストルヒル(千葉県)は、敷地内にコースと宅地を一体開発。

 基本的に全宅地(85区画)の庭先からフェアウェイがつらなるようにレイアウトされる。

 また、敷地は山林とフェンス等で周囲と完全に隔離された、このところ東京や大阪圏で増えつつあるゲーテッド・コミュニティ(敷地内へはゲートを通って入る街)になる。

 そして、このゴルフ場だが、利用契約を結んだ住民であれば、利用税相当の1000円でプレーができる。しかも、キャディマスターに連絡すれば、好きなときに、好きなところから、好きなだけのプレーが可能なのだという。ゴルファーにとっては夢のような環境になるようだ。

 むろん、それだけに宅地の販売価格は高額。現在販売中の27区画の価格帯は7200万円台~2億8000万円台(区画面積約678㎡~2242㎡)。これにあらかじめ指定された7人(組)の著名な建築家から、宅地のオーナーがそれぞれデザインを依頼し、建造する。

 そのため、最低でも1億円は超えそうだ。果たしてこの不況下に申し込み状況はどうなのだろう。「本格的な広報活動はこれからですが、このところ問い合わせが増え、現地案内の希望者も多くなってきました」(事業主のリゾートビラ富津)との返事。

 2000万円以上が当たり前のフェラーリが昨年、全世界で過去最高の販売台数(6587台)を記録。日本でも前年比15パーセント増の433台を売り上げ、話題になった。本当に好きな人には高くはないのだろう。

 ゴルフ好きにとっても、この環境に住めるなら、1億、2億も高くはないのだろうか。

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