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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/12・19号
2009/4/30更新
タイガーのひざ、メジャーリーグ買収の
ミケルソンなど米ツアー最新情報

 石川遼がいなくなった米ツアーは“日本での注目度”が一気に落ちた感が強いが、アメリカでも、どうやら6月の全米オープンまでは、マスターズの後遺症が残りそうだ。マスターズ以降の米ツアーの話題を追った。


ミケルソン(右)は期待薄? タイガーの本格復活が望まれる

 米ツアーの人気の牽引車となるはずのタイガー・ウッズは、4月20日、自分がホスト役となるAT&Tナショナルのプロモーションのために、ワシントンDCを訪れ、ホワイトハウスに招待されて、オバマ大統領とわずかな時間だが面会した。

 マスターズについては、「日曜日までパットの調子が悪かった。それに、ショットがわずかにぶれていた。一体何度、1ヤードだけのショットがぶれたことだろう。その1ヤードの誤差が、オーガスタのグリーンでは9~12メートルの差となってしまう。1週間を通して、悪い傾斜につかまり続けた。次の試合では、もっとシャープになっていたい」とタイガーは会見で語り、手術したひざも完璧で、調子が悪かっただけと強調している。

 しかし、そのマスターズでプレーオフに敗れたケニー・ペリーは、「タイガーが気にしているのは、左ひざと左ひざに対する身体の反応ばかり」と暗に、ウッズのひざがまだ完璧には直っていないのではないかと示唆している。

「スローモーションで彼のスウィングを見たら、以前のようなひざの動きがなくなっている。より良くなっているのかもしれないが、以前のスウィングではないことだけは間違いがない」とペリーはいう。

 ペリー自身も06年に右ひざの手術をして、約1年半、調子を崩していただけに、タイガーのひざの具合がよくわかるのかもしれない。タイガーに比べれば、簡単な手術だったにも関わらず、ペリーは1年半近くも不調に悩んだのだから、ひとまわり以上若いとは言え、タイガーの完全復活には、もう少し時間がかかるのかもしれない。

 もっとも、ひざが完全に回復した48歳のペリーのほうは、マスターズのプレーオフでまだまだやれると思ったのか、今年の残りのメジャーを狙って勝ちに行くつもりという。今年の注目株であることは変わりがない。

 タイガーと並ぶもう1人のヒーローはフィル・ミケルソンだ。ミケルソン自身もそれを自覚しているのか、先頃、野球の大リーグ、サンディエゴ・パドレスのオーナーの一人にならないかという提案を断り、ゴルフに集中するつもりであることを明らかにしている。

「パドレスのオーナーグループから、何度か接触があった。その提案は私以外の人間にとっては素晴らしいものなのだろうが、今の時点で、私はどんなスポーツのチームにも関わるつもりはない」ときっぱり、断っている。

 ただ、ミケルソンの場合は突然の取りこぼしがある。

 マスターズの最終日、15番のイーグルパットと、17番でのバーディパットの1メートル弱のパットを入れていれば、プレーオフに残れていたのかも知れないのだ。

 これまでも、全米オープンや全米プロなどで、何度も勝てる試合を失っているミケルソンだけに、通常の試合では、まだ何勝かはできるかもしれないが、メジャーに関しては期待薄という声も聞かれるようになっている。

 タイガー、ミケルソンに代わる新スターは、マスターズで注目された北アイルランドの19歳、ローリー・マクロイが人気急上昇。しかし、このマクロイも、米ツアーの「テンポラリーメンバー」(期間メンバー)のオファーを断ったとか。

 米ツアーとしては、メジャーに焦点を絞るビッグネーム達の代わりに、通常の試合で視聴率を稼げるスターが喉から手が出るほど欲しいところなのだが、マクロイは、まだヨーロッパツアーを主戦場にするつもりで、アメリカをベースにするつもりはまだないらしい。

 結局のところ、タイガーの完全復活に期待するしかないということか。

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