今シーズンは、日本ツアーを主戦場にして戦う決意を固めた丸山茂樹。開幕戦の東建ホームメイトカップでは、優勝には2打及ばなかったものの、5位タイに入り、その明るいプレーとともに健在ぶりをアピールした。その丸山に今年に賭ける意気込みを聞いた。
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日本ツアー盛り上げの原動力になれるか、がんばれ、マルちゃん
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――昨年秋に帰国した際は、まだ日本とアメリカどちらがメインになるか迷っていると言っていましたが……。
丸山 昨年は9月からちょっと日本の試合にいくつか出てみようかと決意したんですが、まだ体がまったく戦える状態ではなかった。それでこれでは戦えないと判断して、柔軟性などに重点を置いた体作りを始めた段階だったんです。
――ドライバーの試打も随分時間をかけていたようですね。
丸山 体作りと平行して、自分に合ったドライバー選びの試行錯誤に時間がかかってしまって……。
――体作りとドライバー選び、その両方で良い感触を得られ始めたのはいつ頃ですか?
丸山 バークレイズ・シンガポールオープン(11月13~16日)の前に念願のドライバーができて来たのが良かったですね。シンガポールから帰って来てすぐに、ダンロップ・フェニックス(11月20~23日)で3位になれました。その後も継続してトレーニングを続けて1月からのアメリカの試合にいい状態で臨めました。
――ソニーオープン・イン・ハワイ(1月15~18日)では優勝争いをしました。
丸山 最後は残念な結果(12位タイ)でしたけど、その後もアメリカで僕なりのまあまあのゴルフができました。日本の開幕までは、まだ時間があったんですが、何とか好調を維持して東建ホームメイトを迎えることができましたね。
――体の柔らかさは20代後半と同じになったと聞いていますが。
丸山 去年の9月からトレーニングを始めて7カ月かけてやってきて、どこまで強くなったのかはわかりませんけど、スウィングスピードも上がったし、それに対応できる柔軟性もできたのは確かですね。
――今後の課題は?
丸山 フィジカル的なものは凄くいい状態に入っていますが、メンタルはなかなか解決できないんです。でも、意外と開幕戦のゴルフ場がティショットにプレッシャーがかかるコースじゃなかったし、「嫌だな」と思うホールでも、自分の思った方向へ球を出せましたね。
――嫌だと思ったホールとは?
丸山 例えば2番の池とか。以前だと池を意識して大げさにヒッカケたり、逆にそのまんま右の池に打ち込んだりしたんですけど、きれいにドライバーを振れました。そういうことを考えると、だいぶ僕のなかのトラウマみたいなものが消えたのかなと。それと17番とか18番の緊迫したなかでいいドライバーショットが打てましたし。
――「日本ツアーを盛り上げる力になれたらいい」とおっしゃっていましたが、今後も活躍を期待しています。
丸山 ありがとうございます。頑張ります。
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