5月7~10日にかけて予定されていた北京での大会が延期された余波で、男子ツアーはまる3週間の空白ができてしまった。試合がなければ稼げないプロゴルファーは休みを喜んでばかりはいられない。試合スケジュールの変更で3週間ものオフになってしまった彼らはどう過ごしていたのだろうか――。
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学業優先の間、ジャンボ宅を訪ね、試合にも出場、忙しい日々だった石川遼
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4月半ばにようやく09年シーズンが開幕した国内男子ツアーだが、3戦目の中日クラウンズの次週に予定されていたパインバレー北京オープンが主催者側のゴタゴタで無期延期となり、思わぬ3週間の“大型連休”になってしまった。
しかし、マスターズで4位に入り日本の賞金王の存在感を示した片山晋呉にとっては充実した3週間だったようだ。
「1週目は完全休養。2週目はテレビ番組の収録や取材などの仕事と週末は青木(功)さんと日野(皓正)さんが開催したザ・レジェンドに出場しました。3週目からはイーグルポイントGC(茨城県)で本格的に試合に向けて始動します」(片山のマネジャー)
ちなみに片山が出演した番組は5月30日放映予定の「メレンゲの気持ち」(日本テレビ)、「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ)と6月13日放映予定の「世界一受けたい授業」(日本テレビ)の3本。
また、片山は5月19日に日本外国人特派員協会の昼食会で記者会見も行っている。
一方、マスターズで無念の予選落ちを喫した石川遼はCMの撮影やインタビューなどがあったもののすべて学校が終わってから行う“本業”を優先したスケジュールを組んでいた。
5月25日に龍ヶ崎CCで行われた全米オープン日本最終予選の練習ラウンドが、コースの都合で平日のみになってしまったため、通学を優先して、ぶっつけ本番で臨む覚悟をしたほど。
石川遼は中日クラウンズ後の5月9日にジャンボ尾崎の元を訪ねてフェードボール打ちの特訓を受けたが、これは土曜日で学校は休み。
学校を休んだのは、5月11日(月)に行われた芸能人ゴルフ大会の叙々苑カップに参加したのと、5月15日(金)のザ・レジェンドの練習ラウンド。片山も参加したザ・レジェンドの本戦は5月16日~17日の2日間で、土、日の開催だった。
このザ・レジェンドは、青木とジャズの大御所、日野が、がんと闘う子供たちを支援しようと開催を呼びかけたもので、「好きなゴルフをやって社会貢献ができるのは素晴らしいこと」と石川も趣旨に賛同し、コースレコード賞として貰った30万円をその場で寄付していた。
5月17日には六本木ヒルズアリーナでUBS日本ツアー選手権のプレイベントとしてファンとの集いが催され、星野英正、宮本勝昌、矢野東、谷原秀人の4人が参加した。
矢野はそれに先立ち、13日に母校の高田小学校(群馬県)でスナッグゴルフの寄贈式も行っていた。
国内で試合がないからというわけではないが、海外ツアーへ遠征する選手も多い。
中日クラウンズで圧勝した平塚哲二は韓国で開催されたアジアンツアーに参戦。丸山茂樹は、自宅のあるロサンゼルスへ一旦“帰国”し、テキサスで開催されたHPバイロン・ネルソン選手権へ歴代チャンピオンとして臨んだ。
男子ツアーは5月28日の三菱ダイヤモンドカップから試合が本格スタートするが、このオフの影響が成績にどう反映されるか、注目したい。
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