> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/7号
2009/6/26更新
超カジュアルvs本格派。この不況下に
シューズで新規参入するブランドとは

 ランニングやウォーキングブームを背景に売上げを伸ばしてきたアシックスと、カジュアルサンダルを爆発的にヒットさせたクロックス。業績好調な2社が相次いでゴルフシューズ市場に本格参入する、それぞれの目論見を探ってみた。


サンダル形状の『エースゴルフ』。ターゲットはずばりニューカマーとか

 多機能樹脂素材のクロスライト、甲部分の通気孔、サンダルのようなヒールストラップなど独自のデザインを踏襲しながら、靴底に一体成型のスパイクを配したユニークなゴルフシューズ『エースゴルフ』を3月に発売したのがクロックス。

 そのゴルフシューズらしくないデザインと4980円という価格が話題となっているが、そもそも、これまでカジュアルシューズ専門で展開してきたメーカーがなぜゴルフシューズ事業に乗り出したのだろうか。

 昨年、世界全体で800億円の売上高を達成した同社では、さらなる事業拡大を図るべく、今年から、よりデザイン性を重視した「クロックススタイル」、スポーツラインの「クロックススポーツ」を展開している。

 同社は、これに先立ってゴルフ、ランニング、釣りなどで実績のある米バイト社を買収。クロスライトとバイト社の技術を融合させてでき上がったのが『エースゴルフ』だ。

 一見ゴルフシューズに見えない『エースゴルフ』のターゲットはずばり新規参入層

「スコアを競うような人よりは、もっと気軽に、例えば海外のリゾートでゴルフを楽しんだり、練習場やショートコースに出かけたりするような人」(広報担当・井口氏)だ。

 同時に、『エースゴルフ』のデザインに抵抗のある人や、競技志向のゴルファーにも対応できるモデルも用意されている。こちらはスニーカータイプのデザインで、中敷きにクロスライトを使用することで、軽さや通気性のよさなどクロックスらしさが盛り込まれている。

 今年から片山晋呉とアドバイザリースタッフ契約を結んだのを機に、ゴルフシューズビジネスに“復帰”するのはアシックス。同社は、01年にゴルフクラブ事業から撤退した後、ゴルフシューズも直営店で取り扱うだけの休眠状態だったが、今年中に片山レプリカモデルを2万円前後で発売する予定だ。

 かつて、足の故障をカバーするため尾崎建夫が愛用するなど同社のシューズに対する評価はプロの間でも高かったが、さらに今回のモデルは最新の動作解析技術や片山からのフィードバックを生かした高機能シューズとなる模様だ。

「今は、ただ安いだけでは無駄なモノに手を出さないけれど、高価でも機能や特色があれば売れる時代。ゴルファーがどう反応するか、興味がありますね」と語るのはショップ、ゴルフニューオーシカの大鹿寿一社長。

 価格と独自性のクロックス、高機能のアシックスが既存のシューズにどう挑むか見ものだ。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です