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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/14号
2009/7/3更新
いまどき高反発クラブを新発売!
中古ショップなど高反発Drをとりまく最新事情

 SLEルール導入されてからちょうど1年半が経った。しかし、高反発ドライバーに対するニーズはいまだ根強いものがある。新たに高反発ドライバーの新製品が発売される一方、中古ショップでも人気がある。そんな高反発クラブ事情を追った。


5月に新発売された高反発ドライバー・ギガグランドスラム。人気は上々とか

 シューズ、グローブ、ティなど、いわゆる飛びグッズに注目が集まっているのは、いくらドライバーの飛びが制限されようとも、ゴルファーの飛距離に対する欲求が決して衰えるものではないことを示している。

 昨春、カタナゴルフが発売した高反発ドライバー『iZU MAX スナイパーCOR』は、およそ半年で完売したにも関わらず、今でも問い合わせが多いという。そして、今年5月にはイオンスポーツが反発係数8.50の『ギガグランドスラム』を発売したところ、シニアゴルファー中心に反響が大きく、モニター販売の予定数量を2カ月強で達成しそうな勢いだ。

 いまほとんどのメーカーがルール適合モデルに移行し、さらにSLEルール施行から1年以上経ってからあえて高反発ドライバーを売り出した理由について、イオンスポーツの梅本伸昌セールスマネジャーの答えは単純明快だ。

「ゴルフに限らず、これまでマスに向けて行ってきた商品開発が、消費者の立場での物作りへと転換する時期を迎えているのは確か。そのなかで50代以上のゴルファーにターゲットを絞り込んでニーズを探ったところ、出てきた答えが高反発でした」 

 プロトタイプの評判が「飛ぶ」「欲しい」と、よかったことも発売を後押しした。

 肝心の飛びに関しては、「2007年以前のモデルはまだ460cc級が少なかった。反発係数は同じでも今の460ccモデルのほうがフェースのしなる面積が大きくなっているので飛ぶ」(梅本氏)のがその理由のようだ。

 SLEルール導入直前には、一部の中古ショップで高反発ドライバーの買い取りを中止する動きも見られたが、中古クラブ市場では現在も高反発ドライバーがそれなりに動いている。

 大手チェーンのゴルフパートナーの場合、高反発モデルの取り扱い比率が、07年8月時点で40パーセント程度だったのが、直近では8パーセント程度。

 これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだが、まだまだ高反発を購入する人がいるというのも事実だ。

 高反発ドライバーの売れ筋は『ゼクシオ』だ。とくに04年モデルは相場が1万円以下に落ちており、かつての人気モデルに手が届きやすくなったことが人気の要因と考えられる。

「これからゴルフを始めるような方が、あまりお金をかけずに400cc以上の打ちやすいドライバーを手に入れるにはうってつけ」(ゴルフドゥ経営企画室・若井秀樹氏)

 ただ、数字にも表れているように、高反発を指名して買う人は減ってきている。

「競技に出ないからSLEルールは関係ないという人でも、両方並んでいたら適合モデルを選ばれます」(若井氏)

 その分、高反発モデルは買いやすくなっているといえる。

 例えば、『ゼクシオ』06年モデルなら、適合モデルの相場が1万3000円~1万8000円なのに対し、高反発モデルは1万円近くまで落ちている。

 高反発に頼ってでも飛距離が欲しい人だけでなく、高性能な大型ドライバーを安く手に入れたい人にも、年式が比較的新しい高反発モデルは狙い目かも。

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