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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/21号
2009/7/10更新
雨が降ったら料金割引など雨対策、
サービス打ちだすゴルフ場が増加

 関東地方は今、梅雨の真っ最中。せっかくのゴルフだけに雨は避けたいものだが、ゴルフ場にしても雨による来場者減やキャンセルを防ぐため、大手ゴルフ場会社が雨の日サービスを始めるなど、あれこれと手を打っている。増えつつある雨対策のサービスに迫った。

 西武グループでは系列の11ゴルフ場で7月20日(月)まで「雨得キャンペーン」を展開。雨量にかかわらず、雨の日のプレー客に対して、次回プレー時に使用できる割引券やホットドリンク無料サービス、レイングッズの割引販売などのいくつかの特典を用意し、ゴルフ場ごとにその中から2~3のサービスを実施している。

 これまでは個別ゴルフ場で行っていたものを、今年はグループ全体で行うようにした。

 実施コースの一つ、軽井沢72G(長野県)の太田勝元支配人は、「当コースでは割引券の進呈とレイングッズの割引販売を実施しています。このキャンペーンは、キャンセルされても仕方のない悪天候の中でプレーをしてくださったお客様への感謝の気持ちを込めたもの。おかげさまで好評なので、20日以降もしばらくそのまま続けようと考えています」

 PGMグループでも、優待内容はそれぞれのコースで異なるものの、扶桑CC(茨城県)、東名厚木CC(神奈川県)、琴平CC(香川県)など、現在9コースで雨の日割引やグッズのプレゼントを実施中だ。

 PGMの場合、嬉しいのは梅雨時だけではなく、ほとんどのコースで年間を通じて雨の日割引を実施していること。利用する側にしてみれば、ゆううつな雨の日の気分も晴れるかも。

 この他、PGM以外でも、泉CC(千葉県)では6、7月の2カ月間、雨天時の来場者にボール1スリーブをプレゼント、河口湖CC(山梨県)では平日1万6000円~1万7000円(昼食付)の梅雨シーズン特別料金を打ち出し、さらにチェリーG宇土C(熊本県)では、熊本気象台が梅雨明け宣言を出すまでの期間限定ながら、雨量1ミリごとに100円を割引く料金制度を設定。

 10ミリなら1000円、30ミリなら3000円で、最大5000円(50ミリ)の割引きというから、かなりの思い切ったサービスといえる。

 こうした各ゴルフ場の雨の日サービスについて、ゴルフ業界の現状に詳しいエナジーの眞杉大介氏は、

「ゴルフ場にとって経営上で何よりも痛いのは、予約客のキャンセルです。特に雨の日は、キャンセルの可能性が高くなりますから、それをいかに防ぐかで、皆さん、いろいろと知恵を絞っているのですね。雨の日に来てくれたお客さんを大事にして、リピーターとしてさまざまなサービスをすることで次回の来場に繋げていく。経営戦略として当然のことだと思います」

 あるゴルフ場の支配人はこうもいう。

「最近はネット予約が増え、ネットで予約するお客様はネット情報をこと細かく収集しています。そういうゴルファーが、なんらかの特別サービスを行っているゴルフ場に目が向くのは当たり前なんでしょうね」

 梅雨が終わっても秋には長雨シーズンが来る。このときにも雨の日サービス、続けてもらいたいものだ。

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