ミズノオープンの優勝杯・クラレットジャグを右腕で高々と掲げた石川遼。その袖口からのぞいていた黒いアームバンドに「何、あれ?」とファンの注目が集まっている。ツアーでブームになりそうな“医療機器ギア”に迫った。
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石川遼の右腕ひじ上のサポーター。これからツアーで流行りそう!?
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その正体は、石川遼とのコラボレーションにより医療機器メーカーのアーク・クエストが製造販売している『コラントッテRサポーター』で、内部に埋め込まれた4個の磁石の磁力によって、装着した部位の血行を改善し、コリをほぐすというもの。
石川遼が同製品のプロトタイプを使い始めたのは昨年のANAオープンからで、さらりとした装着感や光沢、色などに彼のこだわりが採り入れられている。
「もともとジュニア時代から、皮膚張力をアップさせるために、二の腕とひじを一緒に脇の下に引っ張るようにテーピングをしていましたが、それと同じ効果を狙っています。また、これまではシャツの袖で汗を拭いて汚すのが嫌だったけれど、これは(速乾性があるので)汗を拭うのにも便利です」(石川遼)と一石二鳥の効果を狙っている。
ファッション性が高いのも魅力だ。サポーターの色といえば、目立ちにくいベージュもしくは白というのが通り相場だったが、『コラントッテRサポーター』は、最終日につけていた黒のほか、勝負色の赤、石川遼の好きなブルーやピンクなど、ウェアとコーディネートできるように全部で9色が用意されているという。
一方、防寒、吸汗速乾、日焼け防止のほか、ファッションとしてもすっかり定着した感のある機能性アンダーウェアにも、疲労の軽減や回復といった医学的効果を謳うハイテク製品が登場した。
タイツ形状の、スポーツ用コンプレッションアンダーウェアとして国内で初めて「医療機器」として認証されたゴールドウィンの『シースリーフィット』は、足首の着圧を最大とし、大腿部に向かって徐々に着圧が低くなる段階着圧構造を採用。
これによって、血液やリンパ液の流れが良くなり、必要な酸素や水分を行き渡らせるという。同時に老廃物を効率よく除去できるため、疲労予防や疲労回復果が見込める。
「試合でさっそく着用したら、足の疲れ方が全然違いました。通気性もいいので暑苦しくなく、汗をかいても気持ち良かったです」と自身のブログでも絶賛しているのは女子プロの国本百恵。
ほかにも、藤田寛之の専属キャディを10年以上にわたって務める梅原敦さんも愛用者の一人だ。
過酷な夏場から疲労の蓄積する秋にかけて、コンディション作りが成績を左右するだけに、ハイテクサポーターやアンダーウェアの需要がますます高くなりそうだ。
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