SRIスポーツのラウンドレッスン『ダンロップゴルフスクエア』が好評を博し、キャンセル待ちの状態だという。30万円以上の費用がかかるにもかかわらず、100人を超える受講者を獲得したとか。ほかにもゴルフショップ内でゴルフスクールを開校したところも。今どきのスクール事情とは――。
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きれいな環境だとレディスも多く集まる(ゴルフギアサージ千里箕面店)
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『ダンロップスクエア』(埼玉県)は、おおむらさきGCが会場になっているラウンドレッスンプログラム。
クラブハウス横にデジタルクリニックルームを建設、午前中はここでのスウィング矯正や、パター、アプローチ、バンカーの指導を受け、午後は3~4Hのラウンドレッスンというのが1回のメニュー。
指導はダンロップの契約プロで、1回最大4人の少人数制。1年間で20回受講でき、土・日・祝日も利用可能な全日Aコースだと、33万6000円を一括前払いする。
同じメニュー、回数で平日限定コースだと27万3000円、1回あたりは全日Aコースで1
万7000円弱。年間プランなので募集は年1回。今年の分は平日以外は全て定員に達しており、キャンセル待ちの状態だという。
SRIスポーツでは好調の原因を「カルテも作り、20回にわたるレッスンでの成長過程が把握できる。少人数で実は割安感もあるということが徐々に認識されてきた結果では」と見る。
受講料の一括納入額が全日Aコースで33万円以上という一見高額だが回数で割ればそう高くもない。加えて、従来のプロのラウンドレッスンにない最新のデジタル解析などが受けられるところが人気の秘密なのだろう。
ゴルフ場のラウンドレッスンでは草分けの太平洋クラブにも、看板コースの御殿場で土・日・祝日にラウンドレッスンが受けられるベイシックワンデイコース(4人グループで1人1万5000円弱)があり、ここでも、スウィング分析ソフトを使ったデジタルレッスンが受けられ、DVDやCDにスウィングを焼き付けてくれる。
また、最近はゴルフショップにスクールが併設されるケースも出始めている。
二木ゴルフは、郊外型の大型店・三郷店で8打席のスクールを一昨年3月に開校したのを手始めに、今春藤沢(9打席)、所沢(8打席)両店で、また、神戸東灘店でも開校している。
「ショップでの集客対策で始めたものですが、売り上げにも寄与しています。これまでインドアのスクールというと上手な人はいなかったのですが、いまではハンディ5くらいの人の入会もあります。飛距離とかスピン量とかがわかり退屈しないで練習できるのだと思います」(二木ゴルフ営業本部・淺川義人氏)
兵庫県内に10店舗を展開するゴルフギアサージでは、今年3月に大阪府にオープンした千里箕面店に、11打席のスクールを開校。「270人のスクール生が入会。予想以上に好評です」(朝日貴信部長)という。
これらのショップ内スクールに共通するのはショップ自体が大型店舗できれいな環境とデジタル機器が揃っていること。
「きれいなスク-ル環境は女性に人気ですし、スウィングのデジタル解析ができるのも付加価値になっているのでは」(朝日部長)。実際、同ショップのスクールは女性、ビギナーが多い。
ただ技術を教わるだけの“アナログ”レッスンからハイテクデジタル機器使用のレッスンへとスクールの中身も変化しているようだ。
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