この夏、全国各地で小学生~高校生のジュニアを対象とした競技、スクールが予定され、どこも活況を呈している。夏休みに開催されるジュニアゴルフに迫った。
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ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップは、今年ネット受付け12分で定員に達する大盛況だった。
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関東ゴルフ連盟(KGA)が主催する「夏季ジュニア・スクール」は、7月27日(月)の鷹之台CC(千葉県)を皮切りに、小学生3回、中・高校生8回の合計11回開催されるが、すでに全回とも募集人数に達し、キャンセル待ちが500人以上も。
「去年から参加者、問い合わせが目立って増えてきました。今年は特に、ゴルフをやらないご両親からの問い合わせも多かったですね」(KGA担当者)
また、千葉県ゴルフ協会が県内5地区5ゴルフ場で開催するのが「ちばけん夏季ジュニアゴルフ教室」。今年で10回目となるが、ルール、マナーの説明、グリップ、スウィングの講習などゴルフの基礎を学んだ後、2~3ホールのラウンドレッスンが受けられるため、未経験者、初心者の参加も多く、こちらもすでに満員だ。
「県内以外の参加者も多いですね。特に鎌ヶ谷CCでの教室は東京に近いコースであることもあってか、都内からの参加者が目立ちます」(同協会担当者)
各ゴルフメーカーが行っているジュニアスクールも大人気。SRIスポーツの「ダンロップジュニアゴルフスクール夏」は、関東、関西、中部の3カ所で小学校1年生から高校3年生(関東は中学校3年生まで)を対象に開かれるが、参加者は小学生が8割を占め、中でも3、4年生が多いという。
また各地区とも例年に比べて早いキャンセル待ちが発生しており、若年層でのゴルフ人気の高さを裏付けているようだ。
さらに、ミズノが全国のゴルフ練習場で展開しているジュニアスクールも、
「もともと定員が少ないので、去年に比べてどのくらい増えたかということはすぐにはいえませんが、ジュニアのゴルフへの関心が高まっていることだけは間違いありませんね」(ミズノ広報担当者)
このほか、8月4日(火)丸山茂樹プロを招いての「ジュニアファンデーション」を開催するファイブエイトCC(栃木県)、7月29日(水)に「ジュニアハーフコンペ」を開く随縁CC竹岡コース(千葉県)など、ゴルフ場でもジュニア対象のスクールや大会を開くところも多い。
また、この時期に開かれるジュニア競技会への参加も高まっている。
今年で12回を数える、弊社主催の「ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ」(於・東名CC)は、小学生時代の石川遼や、古閑美保、上田桃子も参加した大会で、6~8歳、9~11歳、12~14歳、15~17歳と年齢別に4部門に分かれて行う。年々、参加希望者が増え、特に今年はインターネットでの募集は開始からわずか12分で定員オーバーとなるほどの人気ぶりだった。
ここでも9~11歳、小学校4~6年生のクラスの参加希望者が増えているのが特徴だ。
ジュニアゴルファーの増加を受けて、ゴルフ場運営会社大手、PGMでも今夏から初めて、ゴルフ経験のあるジュニアゴルファーを対象にとしたゴルフ大会「PGMアドバンスジュニアシリーズ」を全国10コースで開催する。
全体として、ジュニアのなかでも年齢が下がってきていることは確かなようだ。この傾向、ゴルフ界でもしっかり育てていきたいものだ。
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