ゴルフシーズンとは言い難い盛夏がやってきた。しかし、こんなときこそ、格安プレーの絶好期。雑誌やネットを探すと、割引だけでなく、無料招待といった“美味しい”情報が案外見つかるものだ。まだまだ一般的になっていない、穴場のお得プレー情報を集めてみた。
まずは、いつでも利用できるお得で使い勝手のいい格安プレー術から。
外資系でともに全国に100以上のゴルフ場を運営するアコーディア・ゴルフとPGMグループでは、それぞれ株主優待制度として「株主優待券」を発行している。アコーディアは1枚で5000円として使える。PGMグループは1枚で平日のプレーフィ(グリーンフィ、諸経費、カートフィ)が無料になる。
この株主優待券は、アコーディアでは1~9株保有株主に1枚、10株以上保有に10枚。PGMでは1~5株保有に1枚、6~10株保有に2枚……、と配布されているのだが、それがネットオークションや金券ショップに出回っている。
ネットではアコーディアの株主優待券が3000円強、PGMは6000円以上で取引されている。その場合、アコーディアでは2000円弱の割引、PGMでは7~8000円も安くプレーできることになる。
また、金券ショップの大手チェーン店に聞いたところ、「アコーディアの株主優待は買取が1000円、売値が3000円で大変人気があり、すぐに売り切れます。PGMはうちにはほとんど来ません」とのこと。手に入れるするには、ネットのほうがチャンスがありそうだ。
ネットといえば、ネット予約の最大手のGDO(ゴルフダイジェストオンライン)にも、割引サービスがある。そのなかで利用価値が高いのが「組割り」と「早割り」。前者は、4人で申し込むと割り引くゴルフ場の紹介。
最近は「4人揃えるのが大変」と嘆くゴルファーが意外に多い。そのためゴルフ場でも2サム、3サムの申込が増えている。そこで4人での申込は割引きしようというサービスだ。また、後者の「早割り」は2カ月前の早期予約を割引するもの。
GDOにはさらにお得な割引がある。常時掲載されているわけではないが、「お得なゴルフ特別優待券プレゼント」というボタンを見つけたら、まずはカチッと開いてみよう。
抽選だが、コースによっては5~7000円引きにもなる優待券のプレゼント企画なのだ。
「平日はまだ申込みが比較的少ないので、今は当たる確率が相当に高くなっています」(GDO担当者)。
ただし、同社によれば、今年になって、土日は昨年並みにもかかわらず、平日プレーの申し込みは、昨年比で40パーセントも増加しているそうだ。どうやら不況の影響で、平日も休める人が増えるからだろうと同社では分析している。
最後に、本誌巻末で毎号「無料ご招待」コースを紹介する「裏ワザくん」も取り上げてみよう。
例えば、ジュンクラシックやロペ倶楽部(ともに栃木県)といった人気コースでは1組招待に対し100枚ものハガキが寄せられ、倍率は相当に高いが、東京からちょっと離れた修善寺CC(静岡県)では平均50倍前後、シルクCC(群馬県)では20~30倍どまり(ともにオープンコンペ無料招待)。
また、利根パークG(茨城県)の1か月有効(平日のみ)の無料招待券も平均20倍程度と、案外穴場のようだ。秋の本格的なシーズンを前に、格安でプレー出来る手段を集めておいてはいかがだろう。
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