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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/18・25号
2009/8/8更新
番手の交換や、おまけの1本を入れるなど、
新手の販売策をとるメーカーの思惑

 契約選手のメジャー大会Vでドライバー購入代金全額返金、アイアンセット購入でドライバー1本プレゼントなど、米国では何とか消費者の財布のひもをゆるめさせようと、メーカーや販売店があの手この手を繰り出しているが、日本でもこの手のユニークな販売策を行うところが出てきた。


5番Iの代わりにゼクシオのユーティリティ(左)がセット化、キャロウェイ(右)は1本おまけのクラブがついてくる

 ひと昔前までのアイアンセットは3番からPWまでの8本組や、もしくはこれにAWとSWを加えた10本組で売られていた。それが、最近では5番から始まる6本組が当たり前。多くのアマチュアにとって難しく、滅多に使う機会のない3番や4番は無用の長物と化し、役目はショートウッドやユーティリティに取って代わられている。

 では、5番アイアンはどうかといえば、「6本組アイアンを最初に手がけたのは当社ですが、その過程で、5番でも打ちにくさを感じている人が相当数いることがわかりました」(二木ゴルフ商品部・北條圭一部長)

 そこで、二木ゴルフとSRIスポーツがコラボレーションして企画したのが、5番アイアンを外した『ザ・ゼクシオアイアンパワーセレクション』(以下パワーセレクション)だ。

 女子プロでも5番アイアンをバッグに入れない選手がいる昨今、市販のアイアンセットから5番が外れることはある意味自然な流れといえるが、『パワーセレクション』のミソは、ただ本数を減らすだけでなく、代わりに5番アイアンと同じ距離が打てるユーティリティクラブ(U8)を組み込んだところにある。

 アイアン5本分とユーティリティ1本の価格は、アイアン6本セットよりも1万円強高い勘定になるが、「5番アイアンが打てない自分には理想的なセット。ちょっと高くはなりますが、使わない5番アイアンがないだけいいですね」(購入者)。実際、Rシャフトを選ぶ人の3人に1人は、このセットを選ぶとか。

『パワーセレクション』は数量限定品で、在庫がなくなり次第販売終了となるが、二木ゴルフでは2010年モデルでも同様の商品を企画する考えだ。

「今回『ゼクシオ』で企画したのは、売れる商品でないと意味がないからです。来年やるモデルが『ゼクシオ』になるのかブリヂストンの『V-iQ』になるかはわかりませんが、お客様に喜んでいただける商品を作っていきたい」(前出・北條氏)

 店頭での評判が良く、実施期間が8月末まで延長されたのが、キャロウェイの「アイアン+1(プラスワン)キャンペーン」。

 これは、『レガシーアイアン』『Xフォージドアイアン(09)』『X・22アイアン』『X・22ツアーアイアン』をキャロウェイ契約店で購入すると、同じモデルの単品アイアン1本(ウェッジも可)が無料でもらえるというもの。

 つまり、6本分の値段で7本、レディスモデルは5本分の値段で6本のアイアンが購入できるというわけで、実質17~20パーセントの値引きと同じ。

「より多くの人にキャロウェイのテクノロジーを体感していただき、シェア拡大につなげる」(キャロウェイゴルフPR/手島純氏)のが狙い。“おまけ”としては4番を選ぶ人とウェッジを選ぶ人が半々という。

 いずれにしてもユーザーが得をするのはけっこうなこと。メーカーのさらなる販売促進策に注目したい。

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