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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/29・10/6号
2009/9/17更新
日本OP目指すプロの意気込み削いだ
中四国オープン18ホール決着の怪

中国ゴルフ連盟と四国ゴルフ連盟が主催の中四国オープンは9月4、5日の両日、広島県のリージャスクレストGCで開催された。ところが、初日が霧と豪雨の悪天候で全組が18ホールをホールアウトできず、結局、大会は18ホールに短縮されてしまった。しかし、この措置に対して出場選手の間からは不満の声が。なぜそうなったのか?

中四国オープンといえば、中国と四国の両ゴルフ連盟主催の公式競技で、今年が39回目の歴史ある大会。また、上位選手に日本オープンの出場権が与えられる(今年は上位5人)ことから、出場選手には並々ならぬ思いがある。歴代優勝者のひとり、倉本昌弘は同週ツアーの出場権(永久シード権)がありながら、こちらでプレーしたのも、やはり日本オープン出場を狙ってのことだろう。

そうした権威ある大会なのだが、今年は大会初日(4日)が朝からの濃霧のためにスタートが1時間以上遅れ、さらに雨が途中から強くなって午後2時30分頃には競技中断。そのまま競技再開ができず、午後4時頃にその日の競技中止、並びに大会の18ホール短縮が発表された(予備日も設けられていない)。
「18ホールをホールアウトできた組が一組もない状況で、また翌日の天候も不安視されたことから、36ホールプレーは無理と判断しての決定です」(中国ゴルフ連盟)

中四国オープンとしては史上初めての事態だったが、大会自体は18ホールで成立した。 

事務局の説明によれば、当日朝の霧が大変に濃く、翌日も同様の事態が考えられたため、競技進行の前提となるスタート時間(7時30分を予定)さえ危ぶまれる状況で、やむなく短縮に踏み切ったという。
「倉本選手などは10数年ぶりの出場で、また2日目は土曜日で優勝争いの観戦を楽しみにされていたギャラリーもいらっしゃったでしょうから、こちらも苦渋の決断でした」(同事務局)

しかし、この措置には不満の声が多く聞かれた。

前述のように、日本オープン出場を目指し、この大会に照準を合わせてやってきたプロには、納得がいかないのも当然だ。
36ホールプレーに向けて、もっと工夫して欲しかったというのが正直な思いですね」と語るのはシニアのトッププレーヤー、三好隆プロだ。

三好プロは、「午後4時ごろに競技短縮の発表があったのですが、それにはちょっと早いかなと思いましたね。その後、5時ごろには雨が上がりましたから、2ホールでも3ホールでもやれたでしょうし。また、翌日36ホールに向けて、やれるとこまでやってみるとか。何らかの策ができなかったのかと思いました」と無念さを口にする。

その一方、「連盟側も大会を守ろうと一生懸命でしたから、私は納得しています。今回は仕方なかった。今後は何らかの対応策を考えてくれると思っています」と擁護するベテランプロも。地区の権威ある大会だけに、今回のことも今後の教訓として、前向きにとらえたいというのだ。来年こそは、まさしく「雨降ってなんとやら」となればいいのだが。

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