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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/29・10/6号
2009/9/17更新
ジャンボ46インチドライバーで325Yを飛ばす
プロにも長尺ドライバー時代到来か

先のフジサンケイクラシックで62歳の尾崎将司が今季初めて46インチの長尺ドライバーを実戦使用。飛距離計測ホールで大会初日に325ヤードのロングドライブを記録し、関係者を驚かせた。飛距離にこだわるジャンボは、ギアに対する探求心でもプロ随一。ジャンボも、いまや長尺ドライバーの性能を認めるまでになったということだろうか。他でも、長尺ドライバーを使うプロが増えつつある。そんな現状を探った。


46インチドライバーで325ヤードを飛ばしたジャンボ。長尺時代到来か

今回、ジャンボが手にしたドライバーはGMAのロイヤルスターのヘッドに、クレイジー社のロンゲストヤード01(フレックスX)というシャフトを装着したもの。

ジャンボは自宅工房で日々、クラブの調整を行っているが、このセッティングに関しては、ブログ等で、「(初日の)前半のティショットはまぁまぁ良かったのに後半、安定しない。まだまだ試行錯誤」と、完全に納得したものではないことを明かしている。GMAのプロ担当も「46インチを今後も使い続けるかはわかりません」と語る。

しかし、クレイジー社では「ジャンボさんは、長尺を夏前から試していました。キックポイントが先調子のモデルですが、方向性が安定していることで気に入ってもらえたと思います」(橘秀臣社長)と語る。軽くてもしっかりとした復元力があるので長尺にも耐えるということのようだ。

もともと抜群の飛距離を誇るジャンボでさえ長尺を試し、結果を出したのだから、より飛距離を欲しがる他のシニアプレーヤーが関心を寄せないはずはない。クレイジー社では「シニアツアーでは20~30人の選手がうちのシャフトを使うか、試されていますが、そのほとんどが45.5から46インチにしているようです」(橘社長)という。

そのなかには、先月、シニアのファンケルクラシックを制した尾崎健夫も46インチを使っている。彼は同大会で、打ち下ろしの596ヤードを2オンさせ、ギャラリーの喝采を浴びていた。また、シニアではないが、最近レギュラーツアーでの活躍が目立つ井戸木鴻樹(47歳)もドライバーを46.5インチとし、飛距離を20ヤード以上伸ばしたという。

「シャフトを長くしても他のクラブと同じようにスウィングできるなら、ヘッドスピードが増す分、飛距離は伸びますから、シニアに限らずプロが興味を示すのは当然のことでしょうね」と語るのは、クラブ設計家の喜多和生氏だ。

そのうえで喜多氏は、「10年ほど前に長尺が話題になったことがありましたが、当時はクラブヘッドの軽量化が難しく、長尺モデルは他のクラブとのバランスを合わせることが困難でした。しかし、今はヘッドが軽くなって、重量配分の調整もできる。シャフトそのものの性能も向上して操作性が良くなり、他のクラブと同じように振れるようになりました」とプロの間に長尺が浸透する背景を語る。

シャフトの進化に関しては、例えば、室田淳はテーラーメイド契約選手のなかで最も長い45.75インチのドライバーを使用しているが、同社プロ担当は「クラブが長くなると、一番の問題はヘッドの振り遅れですが、最近のシャフトはそれが少なく、操作性が非常に良くなっており、プロのスウィングにも適用できるようになりました」と証言する。どうやら、今後はさらに多くのプロが長尺に関心を寄せることは間違いないようだ。

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