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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/3号
2009/10/22更新
優勝者はマスターズに出られる!
来週中国で開催の大会、どんな選手が出るの

優勝すれば、その選手がマスターズに招待されるというアマチュアの大会が来週開かれる。その大会は、アジア・太平洋諸国の男子アマゴルファーを対象とした「第1回アジアンアマチュア選手権」で、10月29日~11月1日、中国・ミッションヒルズGCワールドカップコースで開催される。アジア地区のアマチュアには門戸が閉ざされてきたマスターズに、今大きな変化が訪れようとしている。この大会、日本人選手は一体どんな選手が出場するのだろうか。


勝てば夢のマスターズへ。誰が切符を手にするか?

 この大会は、アジア太平洋ゴルフ連盟(APGC)が主催し、R&A、オーガスタナショナルGCの協力の下に創設されたもの。現在、マスターズには全米アマ、全英アマの優勝者には出場の権利が与えられるが、アジア地区にはマスターズにつながるアマの試合はなく、道は閉ざされていた。それが、アジアにも門戸開放しようということで今回の大会になった。

 さらに注目されるのは、大会優勝者と準優勝者には全英オープンの最終予選挑戦権が与えられること。アジア地区のアマチュアゴルファーにとって、一気にゴルフの世界が広がったというわけだ。
「元々、マスターズはアマチュアの出場を奨励している大会です。その意味でアジアの選手にも門戸を開いたということがあると思います」(JGA担当者)

 気になる今大会だが、日本から6選手が出場する。その6人はワールドアマチュアランキング(WAGR)の日本人上位の選手から順番に、APGCがJGAを通じて出場意向を確認した上で決定したものだが、このなかには大学生のトップアマが1人しか入っていない。

 これは、同時期に大学生の大会、朝日杯争奪日本学生、信夫杯争奪日本大学選手権が重なり、大学生のトップアマの多くはそちらにエントリーしているため、選手権への出場を打診されながらも泣く泣く諦めた選手もいたという。今話題のスーパー中学生、伊藤誠道クンも、同時期開催の男子トーナメント、マイナビABC選手権への参戦が予定されており、出場を見送った。

アジアンアマの大会日程がなかなか決まらなかったためにできませんでしたが、来年以降は国内の大会と重ならないよう、日程調整をしたいと考えています」(JGA)

 本来なら、その年にもっとも強い選手の挑戦を期待したいところだが、今回は日程の都合もあり、それは適わなかったということだ。それでも、出場する6人は精鋭ばかり。

 大田和桂介(日大3年)、浅地洋佑(杉並学院高1年)、徳永智也(佐用CC)、伊藤慎吾(いなべ総合学園高3年)、梅山知宏(作新学院高3年)、田村尚之(賀茂CC)の各選手だ。

「どんな強豪が出てくるかわかりませんが、全員がアマチュアなら、僕にもチャンスがあるはず」(浅地クン)
「開催コースは前にも、回ったことがあります。かなりタフなコースですが、一度でもコースを経験していることは大きな強みだと思っています」(伊藤クン)
「優勝者だけがマスターズに行けるなら、何としてでも勝ちたい。1位だけを狙ってオールオアナッシングで頑張ります」(徳永クン)
と、いずれも力強いコメントをしてくれた。

 大会の模様は、BS-TBSで中継録画される(10月31日・18時30分~19時。11月1日・18時~19時56分)が、アジア地区のアマチュアの大会がTV放映されることはまずなかっただけに、他国の状況が垣間見えるという意味でも興味深いとはいえる。来週にせまった大会での日本選手の活躍を願いたい。




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