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「クセがあるスウィングですが、逆にそれを強みにしているのがランガーの強さ」と、プロコーチの江連忠は絶賛する
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ベルンハルト・ランガーが2年連続チャンピオンズツアーで賞金王に輝いた。レギュラーツアーでは、マスターズ2勝、欧米豪ほかで通算60勝以上を挙げた実力者は、その活躍のままにシニア入りした2007年に1勝。08年に3勝、今年も4勝と老いはまったく感じさせない。
セベ・バレステロスのように若くから活躍すると、ピークを過ぎるのが早く、グレッグ・ノーマンのようにゴルフを始めた年齢が遅いと、選手生命が長いと言われてきた。
しかし、ランガーにはまったく関係なさそう。その理由を江連忠は、
「ノーマンやデーリーのようなオーバーパワータイプではなく、スウィングの力感を完全にコントロールできています。だから、球筋を自在にコントロールでき、そのため歳をとっても衰えないのです」と解説する。
本人も強さの秘訣を
「試合前に技術だけでなくコース戦略や精神衛生状態など、用意周到に準備する。そして私は絶対に諦めないこと」と分析する。
さすがはイップスを生涯3度も克服した強者だ。トム・ワトソンが逃したシニア世代のメジャー王者。その夢が来年、ランガーに引き継がれるかもしれない。
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