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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/24号
2009/11/12更新
東京建物とアコーディアの
思惑が一致した大型売却劇

 ゴルフ場経営会社で2大外資に続く国内勢の一角を占める東京建物グループが、アコーディア・ゴルフへ一挙6コース売却することがわかった。




 東京建物グループのゴルフ場部門、ジェイゴルフがゴルフ場買収に参戦したのは04年の3月。05年12月までの1年9カ月で合計10コースを買収した。

 07年5月には再生手続き中だった松屋系の河口湖CCのスポンサーに就任。08年に入ると芙蓉グループ関連企業から6コース、不動産系のゼクスからチャーミングリゾート都GC(現・都GC)を買い取り、18コース体制に。

 今回の売却対象は、下表の通り。いずれも再生手続きを経て取得し、預託金問題等は解決済み。

 東京建物では今回の売却は「事業の選択と集中という中期計画の路線に沿ったもの」と説明のみだが、不動産業界関係者からは、「東京建物本体で大規模な開発案件をいくつも抱えており、いったん保有資産の一部を売却して有利子負債を多少減らしておこうということでは」という声もある。残る12コースについて東京建物は、「現時点ではこれ以上売却の予定はない」としている。

 今回の買収でアコーディアにとっては、手薄だった中部地区の増強につながり、願ってもないこと。一方、東京建物は一挙に6コースを買い取ってもらえることで両者の思惑が一致した格好になった。

 ただ、残る12コースの会員にとっては心穏やかではないはず。クラブライフへのこだわりが強いベテラン層は、アコーディアのカジュアル路線とは相容れにくいゴルファーも多く、さらなる売却を危惧する声も聞かれる。

 今回売却が決まった6コースの正式引き渡しは12月11日。気になるのは売却対象コースのうち会員制コースの会員の反応だが、
「アコーディアに関する風評の問い合わせなどがいくつかあるが、中京地区のゴルファーはアコーディアのことをほとんど知らないため、関東圏のゴルファーに見られる外資アレルギーはありません」(名古屋市内の会員権業者)。

 これまでゴルフ場買収に積極的だった東京建物の方針転換、今後の動きが気になるところだ。

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