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二度目の挑戦で念願の予選通過なるか
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賞金王争いを繰り広げている石川遼と池田勇太が、すでに来年のマスターズの出場権をほぼ手中にしたと報道された。早々と当確となったのは、このあとの試合順位にかからわず、世界ランキング50位以下にならないことがわかったからだ。
マスターズの出場資格を手にするには、今年度末時点で世界ランキングトップ50入りすることが必要とされている。11月13日現在では、石川34位、池田が35位。残り試合にすべて予選落ちしても、トップ50以内を外さないという計算をしたうえで、当確という報道となったわけだ。
最近、メジャーの出場資格としてすっかり定着した世界ランキングの詳細を改めて説明しよう。対象となる試合は、米国、欧州、日本、アジア、豪州、南アの6大ツアーと、ネーションワイド、欧州チャレンジ、カナダの各下部ツアー。改良を重ねて現在の方式になったが、ポイントの算出方法は複雑きわまりなくなってしまっている。
世界ランクのポイントは、各ツアー、そして大会の規模によって設定されたポイントが違い、さらに出場した試合の順位で決定。全米オープン、全英オープンなどの4大メジャーにおいては、優勝者は100ポイントともっとも高く、ツアー別では、米ツアー、欧州ツアー、日本ツアー、アジアンツアーなどの順番で高い。ランキングは、これらの大会で得たポイントを過去2年間分の出場試合で割って、平均値を出したものになっている。
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番長・池田がオーガスタの地で闊歩する姿が観られる
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また世界ランクの上位200選手が多く出場すると、その試合のポイントが大きくなるため、1位のタイガー・ウッズや2位のフィル・ミケルソンらが出場すると、それだけ多くの得られるポイントが多くなる。
先日おこなわれた、HSBC選手権は、その最たる試合であるため、17位だった石川はランクを2つ下げて34位、51に位に終わった池田ですら変動せず35位にとどまった。
ランキング加算対象の競技は、国内は三井住友VISA太平洋マスターズも含めて残り4試合あるが、米国は1試合。欧州、豪州、アジア、南アの3つのツアーは共催競技など全12試合が残っているが、世界ランク上位者の出場などの兼ね合いもふくめてポイントが低くなるため、石川と池田が50位以下に転落するほど下位の選手がポイントを伸ばすことは困難だと考えられる。
また池田は昨年の終盤に出場機会があまりなかったために失うポイントも低く、ランクもさほど下がらない。
そのために、彼らのマスターズ出場がほぼ決まったといえるのだ。
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