先の女子ツアー、ミズノクラシックで諸見里しのぶが6Wを使用した。どんな意図があったのか? その効果のほどは?
フェアウェイウッドの番手は3、5、7、9、11番が基本。しかし諸見里は契約メーカーのテーラーメイドに依頼し5Wを改良して6Wを作ってもらった。
なぜ6Wが必要だったのか? 諸見里は
「PWを含めると4本のウェッジを入れるセッティングのため、3、5、7のウッドからどれかを抜かなくてはいけない。選ぶ基準はコースによりますが、3Wを抜くことはほとんどなくて、5か7Wでいつも迷っていた。5と7Wの間では約20ヤードの差があるため、その中間のウッドが必要だった」と説明する。
2年ほど前にも、7Wのシャフトを長くしたり、5Wのロフトを寝かして6Wに相当するクラブを調整してもらったこともあったという。しかし今回、諸見里が使っている「R9」はネックが調整できるタイプ。そのため5Wのロフトを19度から20度にし、シャフトの長さを41.5インチに変更することで6Wの性能を実現できた。
しかもヘッドには「6」と書かれている。「メーカーのプロ担当の方が、目から入ってくる情報で、メンタル的に左右する部分があるのではと考えてくれて、6Wだという安心感を持って打てるように、そこまでしていただいたことに感謝しています」と諸見里。
まさに新兵器の誕生となった。
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