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ラテラル・ウォーター・ハザードの処置方法は4つ。この中で特殊な処置法は(4)の対岸地点でのドロップ。ボールが横切った地点とホールを結んだ同じ距離でなければならない
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HSBC選手権の3日目、石川遼、カミロ・ビジェガス、小田孔明の組であるトラブルが起きた。8番パー5、小田のティショットのボールの処置に対してビジェガスがクレームを入れたのだ。
トラブルの原因はこうだ。小田のティショットは左に曲がり、ラテラル・ウォーター・ハザードに入った。
「ビジェガスが言ってきたのは池を横切った地点のこと。自分は横から横切ったように見えたので、前にドロップしようとした。ただビジェガスはもっと手前から横切ったからティから打ち直すしかないと主張した」と、小田はその時の状況を振り返る。
ただ小田のマーカーがビジェガスではなく石川だった。本来、このような問題が起きたときはマーカーの判断を仰ぐが、そうでないビジェガスに意見をすることができたのだろうか?
これについて日本ツアー機構の山中博史事務理事は
「転がって入ったら、横切った地点はある程度、明確になるが、空中を横切っているため、あらゆる状況証言を元にして競技委員は判断しなければなりません。そのため、マーカーがすべてという考え方はありません」
小田は「マーカーは遼。ビジェガスは何を言ってきているんだという気持ちはりました。遼が言いづらいのもわかっていたからティから打ち直した。遼には急ぐために走らせて結果的に悪かったと思う」と顛末を説明したが、マーカーがすべてではないのだ。
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