先の三井住友VISA太平洋マスターズで4年ぶりの優勝を果たしたのが今野康晴。その優勝の陰に叱咤激励をする妻・崇乃子(そのこ)さんの存在があった。
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妻・崇乃子さん(一番左)の存在なしでは、今野の4年ぶりの優勝はなかった
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4年前の優勝のときもそうだった。05年の日本シリーズJTカップ。優勝争いを繰り広げる夫に“こんの”と声援が送られるのを聞いて、「こんのと言われているうちは1.7人前」と、まだ二流選手であると叱りつけたという。
それだけではない。小遣いは前年に稼いだ賞金の3%と決めているとか。結果を残さなければ、翌年に自分のお財布が寂しくなるのだから、今野は気が抜けないのだ。
今大会も優勝争いを演じている最中に「勝てば賞金の3%よ」とゲキを飛ばされたそうで、「まだ3%なんだと思った。しかも今後は減らされそうな勢い……」(今野)。
また10日に迎えた結婚記念日のプレゼントには「優勝がいい」とリクエストして、今季2度プレーオフ負けした夫の尻を叩いたという。
ただ今野にとっては崇乃子さんの存在は大きな後押しになっている。どちらかというとのんびりとした性格なので、恐妻ぐらいでちょうどいいのかもしれない。
とはいえ、厳しいだけではない。大会前から風邪気味であった今野のために、薬を持って自宅のある千葉から御殿場まで駆けつけたアシストもあった。ただ怖いだけではなく、やさしさと上手に使い分けして、今野をしっかり支えているのだ。
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