「彼女たちが日本に来たら手強いと思いますよ」と、宮里藍が言う。“彼女たち”とは、来季、日本ツアー進出が囁かれる韓国勢のこと。米ツアー試合激減の報を受け“日本ツアー席巻”が懸念されたが、どうやら少し状況は変わってきたようだ。
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(左)劇的パットで、全米女子OPに勝ったチ・ウンヒ/(右)今季サムスン世界選手権で優勝したチェ・ナヨン
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9月に行われたJLPGAの理事会で、今季のQTセカンド及びサードの免除者が承認された。そのリストによるとサードQT免除者の中に、全米女子オープンを制したチ・ウンヒや、米ツアー4勝のイ・ソンファ、一昨年の全米女子オープン勝者パク・インビら、そうそうたる面々が含まれていた。
そこでミズノクラシックに来日した彼女たちにQT受験の意気込みを尋ねると、多くの韓国勢から「今年は受けないことにしました」という答えが返ってきた。いったいなぜ?
「ファイナルQTと同じ週に、KYORAKU CUP(日韓対抗戦)が重なっているんです。だから、QTより日韓対抗を優先しました」(チェ・ナヨン)。
なるほど、KYORAKU CUPの開催が12月4日なのに対し、ファイナルQTが12月1日~4日。これではQTに出たくても出られない。せっかく理事会にかけ免除者を選定したのにそのほとんどが出られないといとは!
日程をずらせなかったのかと思うが、本人たちは、
「日本と韓国は近いので魅力的ですが、アメリカも来年は思ったより試合があるみたいなので、もっと試合が減ってから考えます」
とサラリ。日本勢には朗報(?)でも何とも締まらない話ではある。
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