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1試合でも多く出場したかった田中秀道だけに、肩透かしの状態になってしまった
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今年のシード権争いのなかにいた田中秀道が、出場登録までしたのにダンロップフェニックスに出場できない事件が起こり、JGTO内で規定が徹底されていないことが明白になった。
フェニックス前に賞金ランキング74位だった田中は主催者推薦枠でウェイティング登録していたが、大会前日に今野康晴の欠場でJGTO枠に空きがでた。同じ枠で次に権利を持つ者が入るのが当然の流れ。
ところが1番手の権利を持っていた津曲奏弦は、主催者推薦枠で出場を決めていたことから混乱が生じた。JGTOは津曲をJGTO枠にスライドさせることで推薦枠が空くと判断。田中に繰り上げ出場を伝えてしまった。
ところが、ツアー規定第2章第14条で、「推薦枠からJGTO枠への移動はトーナメント週の月曜午後5時まで」という項があり、これに抵触することにJGTOスタッフが気づいてあわてて撤回した。
結局、田中はぬか喜びさせられたことになり、JGTOは平謝り。だが、関係者はもちろん、選手達の間でも真相とはずれた噂が広がるなど、正しくルールが理解されていなかった。
実は、06年のフジサンケイクラシックでは推薦枠で出場予定だった伊藤涼太が欠場となり、JGTO枠で待機していた選手が「自分に権利がこないのか」と今回とは逆の問い合わせがあったこともある。
ウェイティングの方法が2つあることから生じた大混乱。田中は主催者推薦で出場が決まったカシオワールドに命運を託すことになったが、誰にでもわかるルールにならないものだろうか。
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