今季の男子ツアーの全日程が終了し、賞金ランキング上位70人に与えられる来季のシード権が決定した。シード入りした選手の傾向をデータで分析すると、石川遼、池田勇太ら10代、20代が賞金王争いをする活躍を見せる一方でアラフォーたちの実力の高さが実証された。
|
(左から)カシオオープンで優勝を争った石川と丸山。来季も親子のような歳の差対決が多くなる?/東海クラシック2位の梶川/17年目で初優勝の五十嵐/13年連続シードの谷口
|
シード選手の平均年齢は、00年からほぼ変化はみられない。しかし年齢別にみると現在、アラフォーと呼ばれる選手たちの活躍ぶりが浮き彫りになった。00年は25~34歳が全体の半分を占め、05年は30~34歳が70人のうちの30人と圧倒的。来季は10代の石川がいるにもかかわらず平均年齢が最も高いのは、70人中53人が35~44歳までと平均年齢が最も高い層が最大多数派となったのだ。
これはこの10年間、中心で活躍してきた片山晋呉、谷口徹、宮本勝昌、手嶋多一、藤田寛之といった選手たちが年齢を重ねてもなお、第一線でツアーを引っ張ってきたことにある。特に今季は日本ツアー選手権で初優勝した五十嵐雄二や東海クラシック2位の梶川剛奨に加え、国内復帰した丸山茂樹らアラフォーが飛躍したこともプラスアルファの材料となっていそうだ。
女子ツアーは、過去10年で平均年齢が27.55歳と一気に5歳若返った。男子も00年はゼロ、05年に1人しかいなかった24歳以下が来季は5人と確実に若返りを見せ初めているが、ベテラン勢のがんばりで平均年齢には繁栄されていない。
宮里藍、横峯さくらの出現で若年化が加速した女子。男子も石川遼、池田勇太の賞金王争いで世代交代が印象づけられたが、来年以降もアラフォーたちがベテランの技で、若手のゴルフにいかに対抗するか、楽しみだ。
|