ダンロップフェニックスで優勝を飾ったエドアルド・モリナリが弟フランチェスコと組んで出場したワールドカップで、イタリアに初の栄冠をもたらした。ワールドカップ史上初の兄弟チームでの優勝を果たした2人の素顔に迫った。
「ボールを見たらとりあえず蹴る」という習性を持つサッカー大国イタリアが、世界と互角に戦ったのは95年全英オープンで2位になったコンスタンチーノ・ロッカくらい。しかしモリナリ兄弟はゴルフ先進国のアイルランド、スウェーデンに気迫のゴルフで勝った。
兄は05年の全米アマ覇者だがプロ転向後は低迷していた。今季は下部ツアーで3勝を挙げて来季の欧州ツアー昇格を決めており、弟は06年欧州ツアーのイタリアオープンで地元勢初Vの快挙を達成すると今季も賞金ランク14位に食い込んだ。
ダンロップフェニックスを足がかりにトッププロの仲間入りした選手は多い。93年の覇者アーニー・エルスもここでの勝利をきっかけに世界へと羽ばたいた。06年、タイガーの3連覇を阻んだハリントンもしかり。果たしてモリナリは?
勝ってグリーン上を飛び回る喜びの表現はゴルファーというよりサッカー選手。典型的なラテン系、陽気なイタリアンは今後ド派手なパフォーマンスで我々を魅了しくれるに違いない。
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